日々是成長

~Now And Here~

2009-09-13から1日間の記事一覧

第百話 やまあらしのジレンマ

あるところに二匹のやまあらしが住んでいました。 冬の朝、とても寒いので、二匹のやまあらしは、 互いに暖めあおうとして身を寄せあいました。 しかし、あまりに近く身をよせあったため、 二匹のやまあらしは、自分の体に生えているハリによって、 お互いに…

第九十九話 弱点克服から才能強化へ

自分が成長をするためには弱点の克服か 才能の強化かどちらが大切ですか? という質問に対して、 私は、「弱点の克服です」と答えていました。 そして、教育によって人は変わると思っていましたし、 弱点をどう克服するかに焦点を当てて後輩や部下に接してい…

第九十八話 論理的思考力から感覚的直観力へ

我々は言葉にて語り得るものを語りつくしたとき、 言葉にて語り得ないものを、知ることがあるだろう。 ~ウィトゲンシュタイン~ 20代、特に学生時代は、論理的思考能力こそプレゼンテーションに必要な能力だと思って、 「論理的思考能力」とか「ロジカルシ…

第九十七話 完全の追究から矛盾との対峙へ

最も生命的な活動が行われるのは、カオスの淵である。 この言葉は、20代で知った言葉、実感した事の中でも重要なものです。 20代の頃は、完璧主義をめざしたり、 抜けの無い仕組み作りに奔走したりしていました。 つまり、完全なるオーダー【秩序】の世界を…

第九十六話 達成感から感謝へ

20代は、 小さな目標をクリアし続ける事で達成感を味わい、 目標にする人を追いかける中で近づけたと実感する事に達成感を味わい、 誰かに褒められる、感謝される事で達成感を味わい、 その、達成感によって心を満たす事をモチベーションに仕事をしてきまし…

第九十五話 水は高きから低きに流れる

未来は予測できないが、予見することができる。 これから何が起こるのか/田坂 広志 ¥1,575 Amazon.co.jp 砂山を作り、頂上からジョウロで水を流す。 すると、その水がどのように流れるか正確な道筋は分からない。 しかし、どの方向に流れていくかはわかる。…

第九十四話 弁証法5つの法則で世界を見る

これから世の中がどのように動いていくのか? を見極める時に役に立つ、弁証法の5つの法則 1.事物の螺旋的発展 2.対立物の相互浸透 3.否定の否定による発展 4.量質転化による発展 5.矛盾の止揚による発展 古き、懐かしいものが一段レベルを上げて…

第九十三話 要素還元主義の限界

科学は、全体を部分に分解し、 その部分を分析をする事で発展してきた。 それを要素還元主義という。 要素還元主義により、確かに文明は発達した。 しかし、同時にその限界にも気付きつつある。 どんなに部分を分解して分析して、 今度は、それをまとめても…

第九十二話 最も生命的な活動が起こる場所

完全な秩序状態・・・オーダーの世界 完全な混沌状態・・・カオスの世界 最も生命的な活動が起こる場所は意外な場所。 オーダーとカオスの境目。 カオスの縁と呼ばれる場所であるという。 確かに、完璧な秩序状態からは新しい物は生まれにくい。 バラバラの…

第九十一話 時間は未来から過去へ流れる 

時間は、過去から未来に流れる。 これが、一般的な考え方。 現在の自分は、過去の行動の結果である。 そう捉える人が多い。 今、こうであるのは、過去にこうしたおかげだ。 もしも、あの時、こうしていたら今はこうであったに違いない。 でも、それは現在か…

第九十話 「空(クウ)」とは何か

ひきよせて むすべば柴の 庵にて とくればもとの 野はらなりけり 「庵」とは、草木を結ぶなどして作った質素な小屋のことで、 僧や世捨て人などが仮住まいとしたものである。 庵は、「建築する」とはいわず、「結ぶ」といった。 そこらへんにある柴をかきよ…

第八十九話 作用と反作用

机を手で押すと、その力と同じ力で机が手を押してくる。 これを作用と反作用といいますね。 物事には必ず、表裏があり、その両方の性質を分かってこそ、 その道のプロとなることができます。 ある本に、 腕のよい警察官は、腕のよい泥棒でなければならない …

第八十八話 ドリームキラー

自分の夢は、語らないほうがいい。 と、ある本に書かれていました。 それは、語る事で 「お前にはできない」 「何バカなことを言っているのだ」 というような言葉で、その夢を応援してくれない人、 ドリームキラー が現れる可能性があるからだそうです。 し…

第八十七話 伝統とは

俺にお礼なんて言わなくていい。 だから、自分に後輩が出来たら、 俺がお前にした以上の事をそいつにしてあげるんだ。 いいな。わかったか? これが伝統。 先輩から受けた愛を 感謝という形で後輩に注ぐ。 それこそが伝統。

第八十六話 目的と手段

高校球児にとって、 甲子園は、目的か?手段か? 高校野球がすべてと思う球児にとっては 甲子園が目的で普段の練習が手段。 しかし、メジャーリーグを目指す選手にとっては、 甲子園は手段であって、メジャーリーグへ行くのは目的。 目的と手段は簡単に入れ…

第八十五話 反省が完了する時

反省は、次に同じような状況が起こった時に 乗り越える事が出来て初めて完了する。 何度も同じ失敗をする。 何度も同じ反省をする。 これは、反省とは言わない。 これは、単なる感想である。 あぁ、またやってしまった。 次は気をつけよう。 と言って結局同…

第八十四話 経験を体験化する

様々な経歴を持ちながら、なぜか魅力を感じる事が出来ない人。 その経歴通り、言葉に深みがあり、魅力的だと思える人。 この違いは何か? それは、経験を体験化しているかどうか。 とは、田坂広志先生の言葉。 仕事の思想―なぜ我々は働くのか (PHP文庫)/田坂…

第八十三話 ノウハウは陳腐化する

人は、過去の成功体験に溺れてしまうもの。 自分の武勇伝をいつまでも語りたいもの。 しかし、成功の法則は時代によって変わるし、 この情報化社会の中では、誰かの成功体験など 簡単に真似をされてしまう。 そう、ノウハウは簡単に陳腐化してしまう。 もの…

第八十二話 そうせざるを得ない環境へ身を置く

夢をかなえるゾウのガネーシャの言葉。 自分の意識は変わらない。そうなる環境に身を置くことが大切だと。 一理ある思います。人間の意思というのは、意外と弱いもので、 強引にその環境に自分の身を置いて、いつの間にか習慣化させてしまう というのが、自…

第八十一話 言葉では伝わらない何か

言葉の本質は、 単純化、構造化、論理化 つまり、複雑に絡み合うアナログな世界を単純に捉えようとする。 構造化したり論理化したりして、理解しやすいようにする。 という事は、結局はその時に 「大切な何か」 が伝わらない事がある。 では、その伝わらない…

第八十話 Unfinished Business

職場に、いやな上司、苦手な同僚、抱えたくない責任 があり、それが理由で転職を考えるならば、 一度踏みとどまってほしい。 逃げの姿勢で、転職をするとき、また次の職場でも 同じようないやな上司、苦手な同僚、抱えたくない責任 が巡ってくる。 それは、…

第七十九話 何を選ぶかではない、どの心境で選ぶか

人生というのは、選択の連続である。 その選択の中にも、今後の人生を左右選択がある。 その際に、自分の心に問いかけてもらいたい。 自分は何を基準に選ぼうとしているのか? 隣の芝が青くは見えていないか? 今のその場所で、卒業できていない課題はないか…

第七十八話 スペシャリストかゼネラリストか

自分はスペシャリストになりたいのか、ゼネラリストになりたいのか というように、スペシャリストとゼネラリストが対極のものとして 議論されることが多い。 しかし、ゼネラリストになるとしても必ずある分野でスペシャリストでなければ 本当のゼネラリスト…

第七十七話 組織と集団の違い

組織と集団の違いは何か? どちらも人の集まりである。 その違いは、目的があるか?役割分担がされているか? 一人では到底達成する事の出来ない大きな目標に対して、 同じ思いを持つ者が集まり、 各々の得意な分野において、 その役割を担っている集まりが…

第七十六話 今見えているモノは過去の結果

就職活動をする時に、 企業研究をし、自分の行きたい企業はどこかを 探します。 その時に気をつけてもらいたい。 現在のその企業の姿は、過去の努力の結果である。 未来の姿を保証するものではない。 つまり、期待している知名度、安定感は持続される保証は…