A部長との思い出話しもこれで最終回です。 A部長から改めて多くのことを学んできたことを実感しています。
大切な人が家に来る ついつい◯◯したくなる 明日、誰かに話したくなる これは、語らい処 坐和民の3大コンセプトです。 まだ、坐和民が数店舗しかなかったころ、幸い私は五反田桜田通り店の2代目店長として赴任。 坐和民がこのコンセプトでつくられた店だと教えられました。
その後、赤い和民の店長に戻りしばらくして、店長生活最後の店として、 語らい処 坐和民 三軒茶屋店のオープン店長を任されました。
採用、ハウスルール、店内オペレーション全てを0から作りあげるというとても大変な仕事です。 なおかつ、三軒茶屋は元々赤和民があった場所。 当時の三軒茶屋店は相当な売上で、坐和民になったら全国トップクラスの売上を誇るだろうと期待されていました。
そんなプレッシャーの中オープン店長として店作りにとりかかりました。
ふと、思い出したのが坐和民の三大コンセプト。 これを徹底してみよう。そう思いました。 そして、A部長が母店店長時代に教えてくれた言葉を思い出していました。
『小泉、一度言ったからって、伝えた気になるな。 何度も何度も繰り返せ。 一度、言ったから理解してもらえたと思うな。 何度でも繰り返せ。そうしない限り、理念は浸透しないぞ』
大切な人が家に来る。 自分の大切な人が家に来る時、あなたならどうするだろう? 掃除をして、何が好きだったかを思い出しながら買い物をして、 早くから準備をして最高の笑顔で出迎えるよね。 お客様にもその気持ちでお出迎えしようよ。
ついつい◯◯したくなる。 大切な人が食事してたら、気になってしょうがない。 料理は取り分けられてるかな。グラスは空になってないかな。 部屋の温度は寒くないかな。いろんなことが気になって、つい何かしてあげたくなる。 そんな心遣いで接客しようよ。
明日、誰かに話したくなる もし、こんなサービスができれば、そのお客様が次のお客様を連れてきてくださる。 また、そのお客様も違う方を連れてきてくださる。そうすれば、このお店はいつもお客様でいっぱいになる。
この3大コンセプトを本当に大事にした。 メンバーが入ってくると、聞く。 『はい、三大コンセプトは?』 それに答えるメンバー。
中には、答えられなくて、しばらく正座をさせられたメンバーもいた(笑)
その後、人材開発部に異動になってから、『伝達』という言葉の意味を教わる。 伝達とは、「伝え達する」と書く。
伝えても、達しなければ意味が無い。
相手に達するための一つの方法として、何度も何度も繰り返し、 何度も何度も自分たちが大切にしている事を確認する事が大切になってくるのだろう。
忙しさに追われ、大切な事を見失う時もある。 俺たちはいったい何のために、これをやっているんだ?と思う時もある。 その時に支えになるのは、共通の想い、理念。
そこに立ち返ることで、また前に進めるのだと思う。 そのために、何度でも何度でも伝えよう。 何度でも何度でも原点に立ち戻ろう。