科学は、全体を部分に分解し、
その部分を分析をする事で発展してきた。
それを要素還元主義という。
要素還元主義により、確かに文明は発達した。
しかし、同時にその限界にも気付きつつある。
どんなに部分を分解して分析して、
今度は、それをまとめても、全体を表せない
という事に、世界は気づき始めた。
部分に分解するたびに、
全体を表現する生命力を失ってしまう。
それは、様々な学問を統合しても、
人間というものの本質は表せないということと同じだ。
説明しきれない何かが必ず生まれてくる。
部分に働きかける事から、
全体に働きかけ、包括的に解決していく
という問題解決能力が今後求められる。