自分事として考える。
責任を取る方法として、よく言われることです。
しかし、見つめてほしい。
「自分事」として考えているのか?
「自分の事」として考えているのか?
この両者には決定的な違いがある。
自分事というのは、相手に起きた事実を
相手に成りきって捉え、相手と同じ気持ち、立場で
現実に向き合うことである。
自分の事というのは、完全に相手を置き去りにしてしまう。
自分でその現実と向き合い、
相手の目線には立たず、自分の力量でその現実に対処する。
部下のミスをかばうためにこう言うリーダーがいる。
「自分の責任です」
確かに、部下のミスは、上司の責任。
このあとに、部下の目線に立って、一緒に問題解決できればいい。
しかし、
「今回は悪かったな。おれが後はやっておくから。」
となれば、自分事としてとらえたのではなく、自分の事にしてしまっている。
相手の立場になるのでは足りない。
相手になりきって考える事が出来る。
それが、本来の意味での「自分事」として
現実を捉えるということ。