人間、自分に本当の自信がなければ謙虚になれない。 人間、本当の強さを身につけていないと感謝ができない。 本日、田坂広志先生の講演に行ってきました。 題目は、『知的プロフェッショナルへの戦略』でした。 90分の講演の最後に頂いたこの言葉。 これは、河合隼雄さんの言葉だそうです。 ぐっと来ましたね。
『本当の自信』ってなんだろう?
自信が完全につく状態なんてないのではないだろうか?と思っています。 僕は、
『自信がある』
ということと
『自分を信じる』
というのは、似て非なる言葉だと思っています。 自信があるというのは結局過去の産物。過去の経験の結果、その領域においては間違えのないアウトプットができるという状態。 だから、自信があるという状態は間違えると自分の領域から出て行くことを辞める状態であったり、過信に変わったりする。 自分を信じるという事は、未来に対する自分への期待。まだ挑戦した事のないこと、もしかしたらキャパオーバーかもしれない事に対して、自分ならできると信じて挑戦できる心。
『本当の自信』というのは、自分を信じる事ができる事という意味なのではと考えています。
自分を信じる事ができるから、世間のノイズを跳ね返し、 自分を信じるから、自分の軸=判断基準を常に保ち、相手の意見を一旦受け止める事ができる。
つまり、謙虚になれるのではないかと思いました。
『本当の強さ』
と言う言葉も、自分を信じる事に繋がっていると思っています。 自分を信じ、自分の軸=判断基準があるから、一旦全てを受け入れる。そして、自分の軸で判断して、先に進む事ができる。たとえそれが、ノイズであってもその事に感謝ができる心持でいられると思います。 そして、その
『自分の軸』
というものもとても重要な定義が必要なはずで、僕にとっては、
後悔しない人生、
自分の美学,
生き様、
そして志。
という言葉なのではないかと考えます。 自分の志が定まり、自分の人生観という軸ができ、その人生観を全うする覚悟を持って歩みだす時に、自分を信じることができ、
本当の自信がつき、本当の強さを持ち、
謙虚になれて、感謝ができる人生を送れるのではないかと思いました。