「本当にそうなの?本当にそれだけ?」 この言葉は、尊敬する高田貴久さんが、教えてくださった言葉です。大学時代、就職活動中に高田さんにラブコールして、個人的に会ってもらいました。 その時に教えてもらったのがこの言葉であり、まさに本質的かつ簡単な言葉で、論理的に話す事の要諦をつかんでいる言葉だと思うので、引用させていただいております。 詳しくは、高田さん著書の「ロジカルプレゼンテーション」という本も出ているので、ご一読頂ければと思います。
皆さんがご存知のロジックツリーとは結局、これの事です。 本当にそうなの?は主張と理由の関連性があるかを表す言葉であって、 本当にそれだけ?は主張を成り立たせる理由が網羅されているか、つまりよく使われるMECEであるかという事を表しています。 聞き手の立場に立って、話をする前にチェックしてみればよいのです。 本当にそうなの? 本当にそれだけ? それに対して、答えられれば聞き手軸からして論理的だと思われる主張に近づいていきます。 論理的に考えても、 相手の立場、地位、性格、その日の精神状態といった部分も考慮して、 言葉を選ぶ。 例えば相手とどれくらい共通用語があるのか?話さなくても伝わる前提があるのか?専門用語は使っても大丈夫か?ということから、この言葉は相手が好む言葉であるとかいった事に考慮する。 話す順番を変える。 結論から言ったほうがいいのか、状況説明から言ったほうがいいのか、前提を共有する所、言葉を定義する所から言ったほうがいいのかを考える。 環境を整える。 個室がいいのか、仕切りがある程度の商談スペースでもいいのか、上司と同行がいいのか、一人がいいのか、カジュアルの服装か正装かを考える。 といったところまでも考慮しないと実は相手に伝わらないものです。 論理的に考えて、自分で完璧だと思って話しても伝わらない理由は、論理的であることが絶対だとの勘違いをしている所があるからではないかと思います。 人間の営みは、そんなに記号的で無機質なものではありません。 A=B、B=C、だから、A=Cです。 Cで行きましょう。 と言えば、伝わって物事が進むほど簡単なものじゃない事をまずは知らねばなりませんね。 なんだ、結局経験てことじゃん?論理的に考えなくてもいいんじゃないの?との声が聞こえてきます。 しかし、そうではありません。 では、続きは次回。