生まれた時は老人。
だんだん若返って、また赤ん坊になって人生の最期を迎える。
周りは年をとり、自分だけ若返る。
周りの愛する人たちは、次々この世を去っていく。
やっと手に入れた幸せも、自分が若返っていく中で、
記憶もなくなっていくことが分かっていたから、
自らその幸せを手放す。
幸せってなんだろうな?って思いますよね。
自分の周りの環境のどの一部を取り除いても
今の自分はいないという事。
あの時、もし一秒でも判断がずれていたら、
まったく違った結果になってしまう。
自分の死に際に、お迎えが来たからと言って
諦める。
その諦め、というのは決してネガティブな諦めではない。
「受け入れる」という事にも似た気持ちだろう。
割り切ると受け入れるは違うなと改めて思う。
割り切るのは、心を楽にすること。
受け入れるとは、目の前にある矛盾を内包したまま
自分の中に取り込むことで、決して楽にはなっていない。
いろいろなメッセージが読み取れるこの作品。
このタイミングで見てよかった。
本当は今日、インビクタスを見に行く予定だったが、
家でこのDVDを見た。
これも一つの選択であり、
意味があってこのDVDを見たのだろう。
この選択に感謝したい。