相手に期待すること、励まして課題を設定してあげること。
そして、その進捗を見守ってあげること。
これが、人材教育において大切だとずっと思っていた。
しかし、どうも違うようだと最近気づいた。
期待し、課題を設定する。最初はそれで部下も付いてくる。
期待されることに誇りを感じ、一生懸命がんばる。
しかし、ある時期から事態が変わる。
部下がプレッシャーを感じ始める。
「やりたい」
が
「やらねば」 「期待に応えねば」
という感情に変わるともう苦しいだけ。
そして、できない部下に苛立ちを覚え、
叱責が始まる。
期待をかけていたつもりが、
思い通りにならない事に当たっている自分に気づく。
そう、期待通りとは、思い通りにしたいという事。
期待はしてはいけない。
相手の事実を相手の事実として受け止めてあげる。
得意は何か、苦手は何か、
どういう精神状況の時にどういう選択をするか。
どんな言葉をかけてあげると喜ぶのか
どんな言葉は逆効果になってしまうのか。
部下自信をちゃんと見つめ、受け入れてあげる。
期待をしてはいけない、すべてを受け入れるという
大きな覚悟が人材教育には必要だと気付いた。