以前は、好きな事を仕事にする事が大切だと思ったのですが、 最近は、どうも今の仕事を好きになる事で、好きな事を仕事にすることに進化していくのではないかと思っています。 学生時代から本当に自分の好きな事を仕事にできる人間は少ないのではないかと思います。 20年程の人生では、経験や知識、視野も狭いので、決め付けてしまうことは、可能性を狭めてしまう事にもなりかねません。 自分にはこれしかないと思えるものを20代の若いうちから見つけられるのは幸せな事であると思います。 多くの人は、ぼんやりと 「こうありたい」とか、 「ああなりたい」といった 感情を抱くむしろ「いいなぁ」という共感レベルの気持ちなんじゃないかなと思います。 それは、とても重要な事なので、おそらくその「なんとなく」という直感が自分の深層心理なのだと思います。 まずは、なんとなくでも共感できるものを見つけることが大切なのだと思います。 企業に就職するのならば、どの業界でも最初の3年間は修行です。自分の思うように仕事はできません。先輩や上司から指示されたことを指示されたとおりに行っていきます。 そこから、先輩や上司の仕事の仕方を学び、自分の仕事のスタイルを作り上げるのに3年はやはりかかると思うのです。 所謂、「守破離」の世界ですね。 まずは、型どおりにやる「守」 そして、そこから型から外れて自分のスタイルを作る「破」 ここまでを、3年くらいかけてやればいい。 そして、今一度自分を振り返る。自分の成功体験をゼロリセットする。新しい視点を入れる。パラダイムシフトを起こす。自分のスタイルを見直すのが「離」だと思うのです。 これを繰り返していく過程で成長があると思います。 孔子も50歳にして天命を知りました。 最初から好きな事を仕事にするということは難しい。 まずは、目の前の現実の仕事を好きになる。一生懸命とことん突き詰めてみる。そうすると、突き抜ける瞬間がある。いつの間にか自分の仕事に誇りを持ち大好きになる。 一方で、自分が本来目指しているものも心の奥底にペンディングしておく。 現実の仕事と、その目指しているものを照らしたり、繋げたりしながら仕事をする。 自分が好きだと思ったことがやはりそうであるならば、いづれその道は開けると思うし、今やっている仕事が実は天命なのかもしれないと思う瞬間が来る場合もあると思う。 そこが確信に変わるのが、40代とか50代なのかもしれない。 僕は、「教育」というキーワードだけを心の奥底にしまっている。 やってきた仕事は、 外食店長 人材派遣 社員・アルバイト採用 マーケティングセンター 決して教育ど真ん中ではない。 しかし、これらの仕事から「教育」という視点でたくさんのものを学ばせていただいたし、今も学ばせていただいている。 教育ど真ん中の仕事に就こうと思い、自分が頷けばその世界に入れる入り口まで来た時もあった。 しかし、迷いが離れなかった。 どの選択肢を選ぶかではなく、どの心境で選ぶかだと教わっている。 自分の心境に迷いがあったので、そちらにはまだ行かない事にした。 もしかしたら、20代前半の時に思い描いた夢は、やはり視野が狭く、小さい世界しか知らない中での夢であって、社会人生活を重ねる中でそれなりに成長した自分から20代前半の頃に描いた自分の夢を振り返るとき、 夢のカタチが変わったのかもしれません。 「何かをツタエル」 「誰かの成長にカカワル」 という「教育」という言葉を包含する世界が見えかけていて、教育ど真ん中に踏み出せない自分がいたのかもしれません。 ここをはっきりさせたい。 ここが見えるようになりたい。 それが見えるまで、現実の仕事を好きになり、とことん一生懸命働いてまた新しい世界を作りたいと思っています。