日々是成長

~Now And Here~

空とはなにか

 

日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか/小室 直樹
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 ひきよせて  むすべば柴の  庵にて  とくればもとの  野はらなりけり    「庵」とは、草木を結ぶなどして作った質素な小屋のことで、  僧や世捨て人などが仮住まいとしたものである。  庵は、「建築する」とはいわず、「結ぶ」といった。  そこらへんにある柴をかきよせて結んで作ったから庵になる  もし、結び目を解いてしまえばそこには何も無い。  この歌が、明快に「空」を説明している。  庵は、あるのか、ないのか。  柴を結べば庵はある。結び目を解けば庵はない。  したがって、庵は、あるともいえるし、ないとも言える。  それと同時に、あるともいえないし、ないとも言えない。  庵の存在、有無は、「結び」にかかっている。  結べば庵はあるし、結ぶまでは無かった。  結びを解けば、庵はなくなる。  これぞ、空である。  空は、確かに無である。  しかし、それと同時に有でもある。    感動しました。  また、パラダイムシフトが起こりそう。