何度か話題に取り上げています ability と competence http://ameblo.jp/koikoi5151/entry-10050139308.html
http://ameblo.jp/koikoi5151/entry-10050139647.html
ability = 一人で何かできる力
competence = 集団の中で自分の能力を発揮できる力
学校教育は、abilityの世界です。 その際たるものが、
「偏差値」
です。 偏差値は、自分が勉強する事でがんばればがんばっただけ上がります。 そして、それが他者と自分の能力を比較する指標です。 偏差値が高い人 = できる奴、優秀な奴 と評価されるわけです。 しかし、社会は違います。 企業における仕事は、一人ではできない大きな目標を仲間と一緒に力を合わせて達成する事が前提です。
一人ではできない事をやるわけです。
ですから、協働する力が求められます。 集団の中で自分の能力を発揮する力が必要です。 ワンマンプレーでは限界が来るのです。 なぜなら、一人でできる事なんて限られているから。 よくこんな人を社会人で見ると思います。
学生時代は優秀とされ、リーダーを務めた人間が、社会に出てから力を発揮できなくなった。
これこそ、abilityの世界に依存している人間の例です。 abilityは必要です。しかし、それだけでは狭い世界にしか留まれないのですね。 しかし、abilityが高い人間は落とし穴にはまります。 それは、 プライドです。
「俺はできる」
彼らにあるその自信が、協働を妨げます。 出会った人が全員師匠だ。 そんな謙虚さで、周りから学び、周りと協力する精神が仕事には大切です。 それが社会で求められる姿であるならば、学校教育においても、competenceを伸ばす教育が求められてしかるべきです。 一人では達成できない目標設定を行い、仲間と達成していく。そのプロセスの中で人間としても成長もできるわけです。 集団となれば、意見が分かれます。 その中で時には摩擦が起こります。 それと真剣に向き合います。 それを、乗り越えて一つの成果を出すからこそ、成長できます。
相手の事を思う事、
相手の力を引き出しながら自分の力を生かす事、 これらのプロセスの中で集団の中での自分の身の処し方を学ぶわけです。 そんな教育はこれからもっと求められていきます。