日々是成長

~Now And Here~

風化させない思い~いかに生きるか-田坂広志~

2011年を振り返る上での必読書 7つの言葉。 意味、共感、働く、企業、志、鎮魂、そして、希望。 「意味」。意味を見いだせたとき次の物語が紡ぎだされる。 「共感」。その本当の意味は、目の前にいる一人の人間の姿が自分の姿のように思えること。 「働く」。傍を楽にすること。 「企業」。本業を通じた社会貢献。 「 志 」。後世へ託する祈り。 「鎮魂」。尊い命を決して無にしないとの覚悟。 「希望」。未来を想い描くために過去を深く省みる。 東日本大震災から9ヶ月。 私たちの生き方も大きく変わったように思います。 しかし、忘れてはいけないのは、この思いを風化させないこと。 その「風化させない」という事の具体的な生き方は、 この7つの言葉に込められている。 そう感じました。 3月23日の講演のスライドで、 希望に関してこのように語られていました。 希望とは 悪しきことがあっても いつか 良きことが起こる という意味ではない 希望とは 起きることは 必ず よきことに結びついている 希望は、やってくるものではなく、 現実を見つめ、受け止め、そこから変えていくという 極めて能動的な行動なのだと思いました。 明るい未来だけを思うあまり、 過去を風化させてはいけない。 3月11日に失われた命を無にしないために、 この出来事を風化させてはいけない。 本業を通じて、永続的な活動をし、後世へと祈りを託す。 私たちの志を風化させてはいけない。 物語を紡ぎ出していくこと。 そのことこそ、風化させずに前に進み続けることなのだと思います。 2012年、どのような物語を紡いでいくのか。 私がいるのは教育業界。 教育業界という分野から 小さなゆらぎを起こし、 本業を通じた社会貢献をすべく、 希望の物語を紡いで行きたいと考えています。 2011年もありがとうございました。 よいお年をお迎えください。