まず、戦略思考を変えよ―戦略マネジャー8つの心得/田坂 広志
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1月なので、いろいろと今年度の計画を立てている方が多いかと思います。
私も、1日に5カ年計画をざっくり立てて、ここ数日眺めながらあれこれ加筆修正
を入れていました。
「先の見えない時代、計画は必要なのだろうか?」
「導かれていると思うなら、計画はひつようなのではないか?」
ということを聞かれます。
確かに、大いなるなにかに導かれている気がしてるのですが、
それは、「導かれている」というよりは「流されている」という感覚になります。
「人事を尽くして天命を待つ」という言葉を見つめると、
人事を尽くした者に、天命を待つ権利が与えられるという捉え方も
出来るのではないかと思っています。
すなわち、自分の中でぶれない思想、軸というものを計画に置き、
計画外で起こってくる導きを取り込んでいけばいいという考え方になります。
結果として、計画外の事が起こっても大きく見るとより良い結果だったということが
しばしばのような気がしています。
冒頭に紹介している著書では、山登りの戦略思考から波乗りの戦略思考へ思考法を変えよという提言がされています。
波乗りの戦略思考の本質を、
「偶然」と「意志」の弁証法
と、言っています。
(以下抜粋)
すなわち、波に運ばれることの「偶然」と、その波を乗り切って目指す方向に向かおうとする「意志」の弁証法。
「偶然」に任せているようで、明確な「意志」を持ち、「意志」に従っているようで、「偶然」を積極的に生かす。
そうした弁証法的な思考こそが、「波乗り」の戦略思考の本質なのです。
「波乗り」の思考とは、単に環境変化に迅速かつ柔軟に対応するための戦略思考ではありません。
それは、「偶然性のマネジメント」とでも呼ぶべき、深みのある思考スタイルに他ならないのです。
(以上抜粋)
二項対立的な思考法で行ってしまうと、偶然に任せるの?意思を貫くの?となってしまいます。
そうではなく、弁証法的思考で両方大切。両方を融合させるという感覚が必要なのでしょうね。
夢は変わっていいんだ。
何年か前に言われた言葉を思い出しました。