日々是成長

~Now And Here~

沈まぬ太陽の魅力はどこだったか

2011年最初の映画DVDは、沈まぬ太陽でした。 いろいろな見どころがあったものの、私は渡辺謙が、自分の悩みの小さに気づいた所がとてもよかった。 真面目に働きながらも、報復人事で海外を転々とさせられる。その不毛な待遇にやるせない気持ちになる。 しかし、御巣鷹山で犠牲になった520人の人々とその遺族に比べたら、自分の境遇など取るに足らない。 そう気がついた渡辺謙が新たな気持ちで海外赴任をする。 そして、ラストのシーン。 とてもよかった。 自分中心で考えると、足りないものだらけ。 しかし、少し視野を広くすればその考えの浅はかさに気がつく。 日常生活をしていても、よくそんな場面に出会う気がします。 私は、昨年靖国神社の資料館で神風特攻隊の20代そこそこの若者の出発前夜の魂の手記を見た時、まさにその感覚に襲われました。 なんて、ちっぽけな悩みだ。 生きよう!とね。