中国古典『大学』 の中に「至善に止まる」という言葉があります。 天のルールを『天道』 地のルールを『理』 人のルールを『義』 といいます。これらのルールは不変のルールであって、人によって変わるものではありません。 自分の判断基準は、相対的なもの。
自分都合のものが多い。 たとえば、腐敗と発酵。 人間の体によいものを、発酵と呼び、 人間の体に悪いものは、腐敗と呼び、 しかし、その本質は何も変わらない。 戦争時は人殺しは英雄となり、 平和の時の人殺しは、犯罪となる。 このように、人が決めているルールや価値観は、相対的なものが多い。
その中で、『至善』というのは、ただひとつ絶対的な基準。 ただ一つに止まる。 それを、「正」と言う。
生きていく中で『原理原則』は常に意識したい。 好き、嫌いで判断するのではなく、 善悪で判断せよ。 そして、善悪で判断するのではなく、 自分らしさで判断せよ。 この「らしさ」を、究極、至善のレベルにもって行きたい。
そして、『香りある人生』とは、 まさに至善に止まる人の生き方のことをいうのではないかと思っています。