ゆらぎとは、エネルギーや物質の流入・流出があり、安定しないシステムの状態、
すなわち「非平衡状態」においてみられるシステムの秩序・構造の動揺の事である。
物理学では、沸騰において突然生じる気泡や、生物学では突然異変によって生じる生物種などが典型である。
ゆらぎは偶然によって生じる現象であるため、その発生、変化を予測する事は難しい。
既存のシステムがゆらぎの増大によって恒常性・安定性を保てなくなった状態を「混沌」と呼び、
また、混沌状態から新たな次元の秩序・構造を作り上げ、再びシステムの安定性を取り戻す事を「進化」と呼ぶ。
このように、ゆらぎを通じてシステムは進化するといえる。