- 使える 弁証法/田坂 広志
- ¥1,575
- Amazon.co.jp
弁証法の4つ法則
① 事物の螺旋的発展の法則
② 否定の否定による発展の法則
③ 量から質への転化による発展の法則
④ 対立物の相互浸透による発展の法則
これらの法則の根底に存在する基本法則
矛盾の止揚による発展の法則
これからの教育でどんな事が起こるか?ということを考えた時に、寺子屋が復活するのではないか?と思っていました。
そして、この本を読んで、今海外でTERAKOYAの名前で、寺子屋が注目されているという文を読み確信を得ました。
寺子屋とは、世代や興味の違う者が自主的に自分の勉強したい所を選んで自習をする。そして、それをフォローする浪人(先生)がいるという世界です。
自学自習の個別授業が主体でした。
寺子屋と対局する教育方法。それが、
学校教育。
みんな同じ勉強、集団教育で、平均的な能力を身に付けることを求められる。高度経済成長を支える教育システムとして花開きます。
日本中が同じ方向を向いて、同じような能力を身に付け、同じような成功プロセスを辿る。
寺子屋が否定されました。
しかし、国民の生活に余裕が生まれはじめると多様な価値観が生まれるようになりました。これからは、多様な価値観を大切にする時代になるのではないか?
寺子屋を否定されていた事が否定されました。
そして、インターネットの登場により、誰でも気軽に知識をつけることができるようになりました。動画の技術も発展し、Eラーニングという方法で学べるようになりました。
自分の興味ある分野を様々な世代の人が選択して勉強する時代。
寺子屋の概念が螺旋的発展を遂げます。
これからの時代は、どれだけ個別対応に強いか?が教育機関の生き残りの鍵を握ります。
学校の先生に、寺子屋の浪人のような能力が求められます。
学校教育と寺子屋教育という対立物の相互浸透による発展が起こります。
そんな世界が必ず来ます。
自分の専門分野しか教えられない先生、
人生を語ることのできない先生が淘汰される時代になるでしょう。