我々は、言葉にて語りえるものを語りつくした時、
言葉にて語りえぬものを知る事があるだろう。
西洋の哲学者ヴィトゲンシュタインの言葉
今年の初めに、「感性を磨く事」をテーマとしました。
それは、デジタルの世界の先にはアナログの世界があり、
これからのビジネスは、デジタル、つまり、論理的、合理的、定量的な世界での戦いではなく、
直感、勘、といった所の戦いになると思ったからです。
そんな折、田坂先生の本に出会いました。
大学時代にも学びましたが、田坂先生は、このアナログな世界の事を、
「暗黙知」
として紹介しています。
言葉では語り得ぬ世界がある。
でも、その世界にこそ本当に大切なものがある。
その世界が暗黙知の世界です。
感性は、完成を磨くための行動をすればよいかというと実は違う。
論理を追求する中で、それを突き抜けた所で感性が磨かれていく。
と、田坂先生は教えてくれます。
言葉で語りつくした先に、言葉で語りつくせぬものを見ることができる。
なるほど、そんな境地に自分も近づいていきたいと思います。