昨日は新入社員2名と食事しました。 4月11日にこの二人と食事をし、 仮配属が終わった7月になったら、 また集まろうという約束をして、 その日に、7月22日という日付を入れました。 三ヶ月ぶりの再会でしたが、 三ヶ月というのはあっという間ですね。 彼らと話していて、現実との壁と格闘しながらも 一生懸命働いているのだなという事を知り とても嬉しくなりました。 現在私の部署では、入社3年目までの 社員にどんな教育をしていく必要があるかという事を 考えていたのですが、 そのヒントを昨日もらえました。 やはり、頭で考えるよりも現場の生の声を聞く事が 大切ですね。 彼らの悩みは、大きく二つでした。 『メンバーとのコミュニケーション』 『現実と理想のギャップをどう埋めていけばよいか』 入社して最初の2,3年くらいは、 会社の方針がどうだとか、 長期的な自分のキャリアステップ像を考えながら仕事をする というよりは、 目の前の問題を一つ一つ自分の力で解決していく力を 身に付ける為に一生懸命現実と戦う事、 そして、私達先輩社員は その戦いを支えてあげる事が大切なのだろう と思いました。 その際に、 どんな「手段」で、 どんな「心持ち」で その問題に対処するか を教育できればいいのだなと思いました。 手段を伝えるのは割と簡単です。 会社にはいろいろなノウハウがあります。 手段はわかっても、 勇気の一歩を踏み出すにはどうしたらよいか? が重要になるのだろうと思いました。 例えば、昨日聞いた悩みは、 「この店はロスが多い。仕込み量を調整する 仕組みを稼働させようとするが、5~7年 経験のある、アルバイトメンバーは勘に頼っている為、 仕組みを導入しようとしても反発されてしまう」 「自分より作業のできるメンバーに対して 注意はできるが、怒ることができない」 というような悩みでした。 これらの事を解決する手段はいくらでもあります。 しかし、実行する勇気を持てるかどうかが 実は重要なのだと思います。 そして、その勇気を出せないでいます。 茂木健一郎さんの著書にこんな事が 書かれていました。 「子供が自信持って行動できるには、 安全基地が必要だ」 どんなに子供が失敗したって、 親だけは味方をしてくれる。 子供にとって親は、安全基地なんですね。 だから、子供はいろいろな事に挑戦しようと できるのです。 これは社会人でも同じだと思います。 なぜ、勇気を持って行動ができるか?というと、 どこかに安全基地があるからだと思います。 私は、いつから「勇気」と言うよりは「覚悟」を持って、 だめなものはだめだと言ったり、 辞められるかも知れないと思っても本気で怒ったり する事ができるようになったのだろう? と思い出しました。 それは、 「どうせ嫌われたって、数ヵ月後には異動だ」 と、思ったり、 「いざとなったら周りのお店や同僚・上司が手伝ってくれる」 という気持ちを持てた時だったなと思います。 つまり、周りの仲間や上司が「安全基地」となったから、 覚悟を持って決断できたわけです。 1~3年目の社員には、いろいろな手段を教えてあげる事、 そして、安全基地を置いてあげる事。 「責任は俺が持ってやるから好きなようにやれ」 と、自分の上司が言ってくれる事が、彼らの背中を押します。 そして、本当に好きなようにやられては困るから^^; たくさん解決の為の手段を与えてあげます。 その中で、彼らが自分で選び、優先順位をつけて行動するように 応援してあげる事が大切なのだろうなと思いました。 定期的に新入社員とこうやって膝突き合わせて語ることの 大切さを改めて痛感しました。