「経験」と「体験」の違いを哲学用語で調べてみると
『経験』
感覚や知覚によって直接与えられるもの。
『体験』
個々の主観のうちに直接的または直観的に見いだされる生き生きとした意識過程や内容。
経験のほうが受動的な要素がある気がします。体験のほうが主体的な要素があります。
田坂さんは、著書で
経験豊富でもその話から「深みのある知恵」が伝わってこない人がいて、その人は、経験を豊富にしているけれども、それを体験のレベルにまで持っていけていないからだ。
「仮説」と「問題意識」をもって経験を突き詰める事によって、様々なことを学びとり、それが体験となっていくと書かれています。
なるほど、確かにいろいろな経験・経歴を持っている人でも、
この人「軽いなぁ」と正直思ってしまう人っていますよね。
その人は、自分の経験を振り返ったり、突き詰めたりする事をしてこなかったのだなぁと思います。
私は反省をよくします。
何でこうなったんだろう?
もっとこうできなかっただろうか?
次はこうしてみよう。
いろいろな仮説を立てて、次に生かそうと努力をします。
まぁいっかぁ~では終わらせません。
でも、一つ反省があるのは、うまくいかなかったことに対してだけだったなと思います。
うまくいったことも、何でうまくいったのだろう?を突き詰めないと単なる経験で終わってしまうのだろうな。
その成功体験に溺れて、時代の変化が起こった時に、その成功体験から抜け出せないなんてことが起こってしまうのではないか?と思います。
あの時成功したのは、こういう時代背景やこんな仲間がいて、こんなタイミングだったからだと突き詰められていれば、今やるべき手はこうだ!
と柔軟に策を練り直す事ができるのだなと思いました。
人は、往々にして成功体験にすがりたくなるものですからね。
あ、突き詰められていない成功体験は、成功経験って言うのかな^^;