では、「智恵」を摑むには、どうすればよいのか。
「智恵」とは、「経験」と「人間」を通じてしか、摑めないもの。
『成長し続けるための77の言葉』 より
私は、まさにこの言葉を地で行っていました。
今でこそ、年間に100冊前後の読書をしますが、
社会人になるまで、ほとんど本など読みませんでした。
じっとしていることが苦手で、本を読んだり、映画を見るくらいなら、
人と話したほうがよっぽど為になると思っていました。
大学時代は、塾講師のアルバイトの他に、
イベントの派遣のアルバイトをしました。
毎回毎回働く場所が変わり、働いている人たちのバックグラウンドも様々でした。
ですから、人から学ぶという意味ではとてもよい環境でした。
サークルも、全国規模のサークルでしたのでゴールデンウィークや秋の文化祭期間は、
全国の大学の人たちとディスカッションをする機会に恵まれ、とても刺激的でした。
社会人になり、先輩からこのように言われました。
「経験に裏打ちされた言葉だから深さがあるが、
それだけなので、広がりが無い。読書したほうがよい。」
確かにそうだと思い、社会人である以上広い知識は必要だと痛感して、
読書をするようになりました。
ですから、私の読書法としては、
自分の経験と著者の意見を重ね合わせるような読み方が多いです。
最初は点だったものが、だんだんと線になりなり、面になるという経験をしたのは、
100冊読み終わったあたりです。
読書だけでは、知恵はつかめません。
経験した事しか人は腹落ちしません。
しかし、経験したことだけでも広がりがないので、
バランスが大切なのだと感じています。