日々是成長

~Now And Here~

32回目の誕生日を迎えて

メールをくれた方、 メッセージをくれた方、 電話をしてくれた方、 皆さんからの温かいお祝いの言葉をいただき本当にありがとうございます。 何歳になっても誕生日を祝っていただくことはとてもうれしいものですね。 昨日は、和民久喜店にて誕生会をしていただきました。 久しぶりにお腹いっぱい食べましたよ。 ここ最近、体調が悪く、昨日も決してよくはなく、 今もお薬を飲んでいます。(かぜ薬ね^^;) 9月11日 誕生日前日。全然実感が湧かなかった。 誕生日の週は、指折りあぁあと何日で誕生日だな。 また、一年が過ぎたんだな。 と、思いながらこの一年を振り返り、次の一年を思うという儀式のようなものを毎回毎回していました。 しかし、9月11日。全くそんな気になりませんでした。 ん~?なんでだ?まったく気分が高揚しない。 29歳から30歳、30歳から31歳という節目の年よりも重みを感じないからか?とも考えました。 だとしたら、21歳から22歳、22歳から23歳の時はどうだった?ということになる。もちろん20代の時も毎年毎年振り返っていた。 ん~ん~と唸りながら、当日の12日を迎えた。 いつもと同じ日曜日。 誕生日のメールやメッセージを頂いて、それを読みながらいつもどおり朝の散歩をしに家をでた。 そして、気づいた。 振り返る周期が一年ではなくなったのだ。 見つめる矛先が一年ではなくなったのだ。 一日一日が振り返りの日々だった。 この一年、私は一日一日を大切に生きていた。 ある出会いをきっかけに。 日々の経験を通しながら。 妹の最近の日記を読んだ。 母から、10歳の妹へ宛てた手紙だ。 そのテーマは死だ。 そして、自分の人生を大切にせよとのメッセージであった。 まさにこの一年、私はその思いを持っていた。 人は必ず死ぬ。 その死はいつくるかわからない。 そして、この人生は一度きり。 限られた時間しか与えられていないからこそ、 その時間が輝くという経験をした。 きっと、それは人生においてもそうなのだろうと思う。 想像してみる。 仮に仮に仮に、 もし自分に永遠の命が与えられたとしたらどうだろうか? きっと無限の時間を垂れ流しにし、 明日やればいいよと先延ばしをし、 努力をすることも無くなるだろう。 限りがあるからこそ、一時一時を大切に生き、 限りがあるからこそ、一瞬一瞬が愛しく思う。 死は、決して恐怖のために与えられたのではなくて、 この人生を、より輝かせるために有るのではないか。 そう、思えてならない。 だから、この一年。 毎日が愛しかった。 一瞬、一瞬が愛しかった。 一秒たりとも無駄にしたくないと思った。 もちろん、そうは言ってもだらけてしまうこともある。 そういう息抜いた時間も必要。 それでも、今日やるべきことは今日やっただろうか? 明日があるなんて思って生きていなかっただろうか? 朝目覚めて、一日を与えられたと感謝しただろうか? そんなことを考えていた。 別に思いつめて生きているわけではありません。 そんな生き方窮屈ではないですか?と思われるかもしれません。 しかし、目を向けて欲しい。 いつか死ぬ。 そのいつかはわからない。 そのことは事実。 だからこそ、与えられた時間を大切に生きたい。 毎日、毎日そう思っていた。 だから、9月12日 次の一年どう生きようか?との問いは無かった。 一日、一日積み上げて、一生懸命生きるのみ。 夢が無いわけではない。 でも、その夢も一日一日の積み上げを行わない限り 実現には向かわない。 そして、僕の人生は僕の人生であり、僕の人生ではない感覚がある。 生きているようで生かされている。 生かされているようで生きている。 自分の意志で人生を生きながらも、 何かの導きによって生かされている感覚を持つ。 宗教じみた危ない発言と思わないでね^^; この不思議な感覚はおそらく誰にでもあるとおもう。 自分の思い描いていた自分とは全く別方向へ行っているが、 幸せじゃないかと言われればそうではなくとても幸せだ。 Life is what happens while you're busy making other plans. 人生は、計画と別のところで起こっている。 そこで浮かぶ言葉が「志」だ。 自分の人生を生きる。これが大前提だが、 後世へのバトンもしっかりと渡していく。 己一代でなされなくてもいい。 自分の何代か先で、なされれば。 今の世の中を少しでも良きものにして、 次の世代にバトンを渡したい。 自分の成長し続ける人生が、 そのまま、世の中を一ミリでも動かすものになれば。 その思いがある。 自分の人生でありながら、自分の命は、 先輩方から受け継がれた命。 だから、自分勝手に生きてはいけない面もある。 ちゃんと自分の命を、次の命へ引き継いでいかねば。 それが、自分の役目だと思っている。 今日もまた、この大切な一日を生き切りたい。 過去はない、 未来もない。 あるのは、永遠に続く今だけだ。 今を生きよ。 今を生き切れ。 2010年9月13日 小泉 雅大