自分は何か大いなるものに導かれているような気がする。
それが、私の人生観の一つです。
学校の先生になりたかった私が、一般企業に進み、
コンサルで社会貢献をと思っていた私が、外食の店長となり、
一つの企業で勤めあげようと思っていた私が、起業を決意し、
サービス産業がライフワークと思っていた私が、モノに興味を持ち、
日本国内と思っていた私が、世界に目を向ける。
自分が思い描いていた未来とは全く違う未来になろうとしているのにもかかわらず、とても幸せを感じます。だからこそ、強く思います。
自分は何か大いなるものに突き動かされているのではないのだろうか。と。
私は、「教育」というキーワードを胸に、幼少の頃から夢を描いていました。小学生時代に、小学校の先生に憧れて、自分もいずれは先生のような学校の先生になりたい。と、夢を持ちました。
中学、高校とその思いは変わらず、大学入試においても国立の教育学部を受験しようと考えていました。現役時代と1浪時代の2年間国立大学を受験しましたが、結果国立大学には合格できず、私立の商学部に入学しました。
小学校の先生もしくは、国語、英語の先生になりたいと思っていた私は、商学部の教職課程では、社会科の先生になるための勉強と聞き、教職を取ることを辞めました。
大学時代に、アルバイトとして塾講師を務め、夢の真似ごとを経験しました。その時に感じました。
「いきなり先生と呼ばれるのはよくないな。」
と。社会経験もないまま先生になることは自分の視野を狭めてしまうのではないか、と思い、一般企業で働き経験を積む中でそれでも尚、先生になりたいという思いが強いのであれば、また挑戦しようと思いました。
最初に働いた企業は、ソフトウエアハウスの会社でした。
世の中に影響を与えられるような仕事がしたい。日本経済においてインパクトを与えられるような仕事がしたい。経済は、企業がモノを作り、消費者がそれを買い、お金が循環して成り立っている。
であれば、企業活動を支援できる仕事ができれば、間接的に経済活動にインパクトを与えることになるのではないかとの思いから、「コンサルタント」という仕事に興味を持ち、IT分野で企業の業務効率をお手伝いできる仕事をしようと考えました。
ただ、その会社は、8ヶ月で退社しました。
ある、朝礼で本部長がこのように言いました。
「私たちの付加価値はいかにお客様を儲けさせるかである。」
確かに、その通りであり、やりがいもありました。自分の作ったシステムで大企業の業務効率が上がるのです。こんな大きな仕事はないと思っていました。しかし、本当にこれでいいのだろうかと思い、自分の心の声に従い、退社しました。
そして、ある外食企業と出会いました。
私の価値観は、
「儲けさせる事で、感謝されることではない。あなたがいてくれたから、あなたとの出会いがあったから今の自分がある。ありがとう」
と、言われる、より人間の根本的な部分に触れることで得られる感謝をされたい、貢献したいというものだと気付きました。ただ、
「教育に関わりたいが、先生ではない」
という思いは、未だ抱えたままでした。
「教育者」という視点を持ち、3年間店長を務め、その後アルバイト採用新企画を2年間担当し、最後の1年はアルバイト採用企画とコールセンターの統括課長として務めました。
本部での仕事を通じて、やっと気がつきました。
「私は、自分の目に映る人だけの幸せに貢献したいのではなく、目に映らない人、まだ見ぬ人へも貢献したい、一人でも多くの人に貢献したい」
ということです。アルバイト採用企画もコールセンターも何十万というお客様の為の仕事です。しかし、お客様は私が何をしているか等知る由もなく、直接的に「ありがとう」と言ってもらえるわけではありませんが、そのような問題ではないと気付きました。
ただ、関わることができること自体に感謝し、幸せを感じることができるのだと思いました。
より多くの人に貢献したい、日本人としてもっとできることはないのか、と考えた中で、教育者ではなく、教育のシーンに関わる仕事をしようと考えるようになり、視点が世界に向き、発展途上国への教育支援というキーワードが浮かびました。
どうせやるなら自分で一業を興したい。
今、現在思っているのは、「文房具」というキーワードで何かできないかと模索しています。
ビジネスを立ち上げるにあたって、
1. 世界共通で普及しうるもの
2. 老若男女問わないもの
3. 自分の中でこだわれるもの(教育というキーワードを元に)
の三つを大切にしたいと考えました。この三つを満たすのが現在は「文房具」だと思っています。
学校の先生になりたかった人間が、一般企業に進み、
コンサルでと思っていた人間が、外食の店長となり、
一つの企業で勤めあげようと思っていた人間が、起業を決意し、
サービス産業がライフワークと思っていた人間が、モノに興味を持ち、
日本国内と思っていた人間が、世界に目を向ける。
自分が思い描いていた未来とは全く違う未来になろうとしているのにもかかわらず、とても幸せを感じます。
だからこそ、強く思います。
自分は何か大いなるものに突き動かされているのではないのだろうか。と。
人生の設計は立てながらも、それにこだわることなく、その都度聞こえてくる心の声や、皆様との出会いを大切にし、今後も自分の人生を歩みたいと思います。