野心と志
この二つの言葉は、似て非なる言葉です この二つの言葉は、それを行為としてみるならば、極めて似ているのですが、 実は、その根底にある心のあり方が、まったく違っているのです。
では、何が違うのか。
己一代で、何かを成し遂げようとする願望。 それが「野心」です。
己一代で成し遂げ得ぬほどの素晴らしき何かを、次世代に託する祈り。 それが「志」です。
「野心」とは、「小さな自我」の叫びです。
何か「大きな事業」を成し遂げる事によって、 自分自身が「何者か」である事の証を求める。
その叫びです。
これに対して、 「志」とは、「小さな自我」が「大我」へと向かう 心の成長の営みです。
縁あってめぐり合った人々と、ともに大きな夢を描く。
そして、その夢を実現する為に、力を合わせ、心を一つにして歩む。
その歩みの中で、互いに深い共感の世界がうまれてくる。
そして、いつか、「私」が「我々」になり、 それは、自分の「小さな自我」が 「大我」とでも呼ぶべき何かへと広がっていくプロセス
これから働き方はどう変わるのか ~田坂 広志講談社より~
私は、「礎」となり、その自分を土台に何百何千の後輩が、 私の意志を繋いでいってくれればいいと思っています。
俺は、ここまでやった!!!
あとは、頼むぞ!!!
と、言って後輩たちにバトンを渡していく。 そのバトンは「志」という意思として何代も先に受け継がれていく。
そのような生き方をしたい。
そう思います。