まだ、二章までしか読んでいないですが、とても面白い!!! さあ、才能に目覚めようと同じ著者が書かれた本で、 実際に才能を生かすにはどうしたらいいんだろう?という興味から本を買って読んでみてるのですが、膨大なデータから抽出された優秀なマネージャーの行動がいたってシンプルな事に驚かされます。 僕は、この時代背景の中で、多様化する価値観が主流となる中、 「個別対応」 というキーワードを持っていました。教育においては寺子屋が復活するという仮説を持っていて、各々が各々のペースで、各々の能力を伸ばす為の教育が必要になってくると思っていました。 しかし、その中で日本人としての「全体性」や「方向性」というものも大切であると思っており、この二律背反する問題を抱えていく事が、次世代のリーダーの課題であると思っていました。 そう、田坂先生曰く、 「マネジメントの本質は、矛盾との対峙である」 です。 この著書でも言われている事、それは「個別対応」です。部下個々人の能力をいかに把握し、その才能をいかに発揮できるように支援できるかが重要であり、かつ組織としての全体性、理念、方向感も保持していかなければならないという、まさに矛盾との対峙をしていかなければならないのです。 一定のルール、組織論で動かせるほど人は簡単ではないと言う事、 そして、僕にとって新しい視点は、 「人はそんなに変わりようがない 足りないものを植えつけようとして時間を無駄にするな その中にあるものを引き出す努力をしろ それこそが本当に難しい」 という優れたマネージャーが大切にする視点です。 「育てるではなく、育つ環境を整える」 これが、教育の姿なのかもしれないと思いました。 育てると言う事は、間違えるとエゴの強制になったり、弱点矯正になったりします。 そんな事したって、人はそう簡単に変わらない。 だったら、その人の持っている能力に注目してそれを伸ばす事をしようというのです。 僕はどちらかと言うと、弱点を消す教育をしてしまっていたかもしれません。 こうあるべきだ。という所から。 反省せねばならないと思いながら、 このパラダイムシフトを楽しませてもらっています。 本当にいい本だ。 今年最後にこんな本に出合えるなんて!!!