事あるごとにアビリティーとコンピテンスの話をしています。 アビリティー・・・自分ひとりで何かができる能力 コンピテンス・・・集団の中で自分の能力を発揮できる力 NHKスペシャルでB'zの特集がやっていました。B'zといえば中学生の頃から聴いていましたが、デビュー20周年なんですね!すごいなぁ B'zは作曲を松本さんが作詞を稲葉さんが作るという完全分業をしているそうです。 そのことについてのインタビューの中で、稲葉さんが、 「誤解を恐れずに言うならば、100%自分の思い通りの仕事じゃない」 と言っていました。自分が作曲もやって作詞もやって全てをやれば、自分が気持ちい音楽になるかもしれない。 しかし、それは間違えると独りよがりの音楽になる。世界の狭いものになる。100%自分の思い通りじゃないからこそ新しいものが生まれる。 というようなことをおっしゃっていました。 大変共感しました。まさにこれこそコンピテンスの世界だなと思います。 ちょうど今読んでいる脳みその本で、相手のオーダーに応えながら、自分の主張を通すという項目があり、 仕事は一人じゃできないことを再認識します。 昨日部下が、自分の思いを通したいと思うのですが、パートの方になかなか伝わらないと相談してきました。 僕は、相手の要求にまず応えているのか?と聞いてみました。 そうすると、確かに自分の主張ばかりで、相手の要求レベルを達せていないと思いますとの反省の声を聞きました。 お店を思い出しました。 エリアマネジャーの指示に従うことなく、自分の思うままに店を作るんだ!という店長を何人か見たことがあります。 僕は違うと思っていました。 エリアマネージャーの指示をこなした上で、自分の作りたい店をさらに提示する事が大切であると思っていました。 マネージャーも自分の指示通りやっているから文句は言ってきませんし、 マネージャーの指示もろくにやらないと、自分の主張をする前に、やることやれ!と言われるだけです。 そう考えると自分の好きなことだけやる世界というのは究極ないなと思います。 むしろ、好きだという感情は、結局『反応』であるから、それ自体誰かの影響を受けていることになり、オリジナルで自分が好きなことという世界はないわけですね。 100%自分の思い通りではない。という言葉の裏には、 だからこそ、新しいものが生まれる。 だからこそ、視野が広まる。 だからこそ、人として成長する。 という言葉が隠されているように思えました。