9月12日で、30歳になりました。30代最初の日は、ずっと20代の事を思い出していました。自分はいったいどんな人間で、この10年間でどんな成長をしてきたのだろうか?と。 男性も女性も、人間の魅力は30代からだと思っています。 20代までは先天的な貯金があって、それを切り崩しながら生きていると思っています。 容姿の良し悪しや若さによるバイタリティがその人の個人的評価を上げています。 しかし、30代を過ぎていくと、どのような生き方をしてきたか?という貯金をどれだけしているかが重要であり、その貯金による利子が人間の魅力を表すと思っています。 その人の生き様が、表情やオーラとなって表れてくると思います。 自分という人間を客観視すると、 「臆病者」 なんだろうなと思います。 こういうと、周りの方々は驚きます。周りの人から見る私に対する印象といえば、 「前向きで、何事にも挑戦して、周りを引っ張っていく人」 と思っていただけている方が多いようなので。 でも、本当は違います。 自分はおそらく自分の力の及ぶ範囲で、楽して生きたいと思っています。 基本引きこもりだったり、 群れるの嫌いだったり、 20代の前半までは本も新聞も読まなかったり、 外国に行ったことがなかったり、 なるべく、外的情報から自分を遮断して、自分の力の及ぶ範囲で生活したいと思っている節があります。 では、なんで前向きに、いろいろと挑戦し、周りに影響を与えたいと思うのか? 単純に、そんな臆病な自分は嫌だと思うから、その自分と戦おうとしているのです。ただそれだけです。 なんで、戦いたいと思うかといえば、自分の生きた証を残したいと思っているからだと思います。 子供のころから、人と違う事がやりたいとか、大衆に飲み込まれるのは嫌だという気持ちを持っていました。 うちの3兄妹はみなそんな気持ちを持っています。 しかし、そんな教育を親から受けた記憶がありません。 なんでだ?と思って考えていたら答えが分かりました。 「なんでもいい、どれか一つでも、誰にも負けないものを作れ」 これは、父親が子供のころからずっと言っていたことです。しかし、そのどれか一つは強制されることはありませんでした。自分が興味を持ったものでいい。 その中でどれか一つでも負けないものを作れという事です。 だから、三者三様、自分の好きな事を好きなようにやっているのだと思います。 「このどれか一つ誰にも負けないものを作れ」 と書かれたコインの裏側をのぞいてみると、 「みなと同じ生き方をするな」 という言葉が書かれている気がします。 だから、直接は言われていないけど、みんなと違うことをやろうと思ったのだと思います。 そして、こんな気持ちを持ちながらも私達3兄妹は世間的に見てわがままで自分勝手ではないと思っています。 「誰にも負けないものを作る」 と、いう事は間違えれば一番になるのが偉いとか、一番になるならなんでもするといった方向に反れてしまいます。 その道にそれず、周りに対する目を養えたのは、母の教育方針があったからではないかと思っています。 母は、自己主張よりも周りに対する思いやりを重視する人です。自分勝手を一番嫌います。自分が損でも周りの和を大切にしようとします。 このバランスがとても大切だったのではないかと思っています。