フェルミ推定の記事が一番アクセス数があります。流行だからですかね?
以前の記事をリライトして、実際に私が仕事において使った例を紹介してみます。
外食店長時代、敵情視察する時はこんな考え方をしました。
①お店の席数を見て、その店の月間の売上を推測する。
必要な情報は、
お店の席数
満席率
席の回転率
そして、客単価。
席数 × 満席率 × 席の回転率 で一日の客数を予測します。
平日と週末の売上に格差がありそうなときは、その事も考慮して、一か月分の客数を出します。
そして、最後に客単価をかければ、そのお店の月商が分かります。
②働いている従業員の数を見て、割り出すという方法もあります。
ピーク時に何人ホールがいるか、キッチンメンバーがいるか、で大体のその日の総仕事時間数を概算します。
それに、時給をかけます。
人件費率が何パーセントか当たりをつけて、割り返せば、一日の売上が出ます。
それを平日と週末の売上差の事も考慮して足し算すれば、月間の売上が出ます。
③塾の教室を見て生徒数はどれくらいだろう?と考えた事がありました。
要領は同じです。
席数、満席率、回転率を各々の教室の使用頻度ごとに考慮します。そうすると、月間の利用者数がでます。
子供一人当たり、週何回来るか?を週三回として月間12回で計算。
利用者数を利用回数で割れば、生徒の数が出ます。
その時、僕が塾長にこれくらいですか?と聞いたら誤差は20人でした^^)
ついでに現在自分がやっている新規事業に当てはめて見ましょう。
月間10000時間の稼働数が必要な時、面接の応募者は何人必要か?と問われた時に、
一人当たりの月間稼働時間数を仮置きします。
それで割り返すと、月間の必要稼動人数がでます。
その稼働者は、面接において合格した人の何%か?を考えます。
そうすると、合格者の数が出ます。
合格者の数は、面接に参加したうちの何%か?を考えます。
そうすると、参加者がでます。最後に、応募者は、参加者のうちの何%か?を考えます。
すると、応募者が出ます。
ちなみに、一人応募者を獲得するのに、いくらの募集費が必要かを仮置きすれば募集費も出ます。
この数字を置くとどんな事ができるか?
数字が達成しなかった時に、
その原因は?
応募が集まらなかったからなのか?
参加率が低かったのか?
合格率が低かったのか?
稼働率が低かったのか?
というところに着眼され、
応募が集まらなければ、
募集広告の内容は魅力的だったのか?とか
募集広告を載せる媒体は適正であったか?という検証がされます。
参加率が低ければ、
面接の日程は十分か?場所は来やすいか?時間帯は?という事が検証されます。
合格率が低ければ、
人を選んでいないか?広告と仕事内容にミスマッチはないか?ということが検証されます。
稼働率が低ければ、
ちゃんと導入フォローができているか?ということが検証されます。
どこの数字にも仮説を持たないといけないということですね~
特に新規事業は、答えのない戦いが多いです。
だからこそ、仮説思考力が大切になります。
前年のデータがないとか、情報が無いと前に進めない。と言っているようでは何も始まらないのです。
だからこそ、あるべき姿から考えたり、似た様な状況から結論を考えたりしながら動いていく訳です。
ビジネスマンとしてとても必要な能力です。