終身雇用制度が主流だった時代。それは、正社員主導の時代だった。
終身雇用制度が崩壊し、実力主義という言葉が世の中で流行し、人件費削減の為に、派遣社員の需要が高まった。
しかし、派遣社員ばかり使い続けた企業は、ノウハウの蓄積において失敗をする。
その結果、世代交代に苦労をする事になる。
そこで、派遣社員の正社員化が急速に行われるようになった。
しかし、その正社員主導の時代もまた、終りを告げるだろう。
背景はやはり、仕事観の多様性。
一つの企業で生涯勤めるというものではなく、自分を磨いて1人でもいろいろな企業で活躍する力を備える、知的なプロフェッショナルが生まれてくる。
彼らの価値観は、お金でも、地位でも、名誉でもない。
ただただ、世の中に貢献したいという思い。
そんな個人が、様々な企業、業界に対して価値を生むようになる。
そんな存在を、 IC
インディペンデント・コントラクター
と言うらしい。 一つの企業に属するのではなく、己の力を持って何社もの企業と業務請負をし、価値を生む。週3回はA社。
正社員は、ICになる為の見習い期間。
ICとなって、業界を問わず、様々な企業で働く。 そんな価値観を持つIT会社が実際にある。
(詳しくは日経ビジネス2月25日号をご覧ください。過去記事でも紹介しています)
http://ameblo.jp/koikoi5151/entry-10075781410.html
田坂先生は
一社の製品
良い製品
が売れる時代ではなくなる、異業種間提携が必要な時代、商品生態系を育てる時代が来ると指摘されてる。
となれば、
「企業横断的に活躍してくる人材」
が出てきておかしくない土壌となるのは明らか。
正社員主導から、IC主導の時代へ。
そんな世の中になっていくだろう。