こころの生態系
こころのマネジメント
この2冊を読みました。
やっぱり、どこまでいっても人対人だし、
心の問題に答えなんて無い
と思います。
しかし、マネージャーにとって、人の心と向き合う事は不可欠な事です。
人の心だから、答えが無く、
その時の状況や精神状態によってかける言葉も違ってくる。
ただ、マネージャーに必要な事をあえて上げるなら、やっぱり
「一緒に苦しむ事」
なのだと思います。
割り切る事は魂の弱さである
と前回紹介しましたが、
それでしょうがないと思ってしまうと、確かに自分の心は楽になるけど、相手は依然楽になっていない。
例えば、その人にとって
「やさしい言葉」
をかけるかそれとも
「厳しい言葉」
をかけるか、時々によって違うけど、
そのどちらかを選ぶと言う事ではなく、
その言葉を発する事に対して
「責任を持つという覚悟」
をもって言葉を発っしているか?が大切です。
その覚悟を持つという事は、自分も楽になっていないという事であり、一緒に苦しもうとしてくれる事だと思います。
「今の君でいいんだよ」
とやさしい言葉をかけたのなら、その君でいることを周りが否定したら、それを守ってやれるか?
「そのままじゃいかんだろ!」
と行動を正す厳しい事を言ったら、自分自身もその言葉通りの厳しい姿勢で物事に処せるか?
この姿に、その言葉をかけられた本人は癒されるのではないかと思います。
「言霊」
とはよく言ったもので、
言葉に魂入っているかどうかというのは、結局、
「その言葉に責任持てるか?」
という事なのでしょうね。
難しい。
非常に難しい。
この矛盾だらけの選択肢の中で、それを選び、そして出した答えに対して責任を持つ。
でも、だからこそ成長するのだろうし、面白いのだろうとも思います!