非常に示唆にとんだ本でした。
経営改革という言葉を考えた時に、
キーワードは、 「再生のためにどこまで壊すか」 であります。
そして、その判断基準としては、
「そもそも、その事業はなんのためにあるのか」
「何を持って競合他社と差別化をするのか」
「それは、そのサービスを受ける対象の幸せになることなのか」
という事だと思います。
この判断基準は、私が将来やりたい教育事業においても同様の判断基準となります。
先日ある会社の主催する合同説明会に参加しました。そこで感じた事は、
「学生受けのする合同説明会」
という意味ではとても作りこまれたものだなという印象を受けましたが、
そもそも就職活動をなぜするのか?
この会社が学生に対してどんな学生になって欲しいのか?
という明確なメッセージが伝わってこないなと思いました。
企業が求める人材とはどんな人材か?という事を考えるにあたっては、そもそも企業はなぜ存在するのか?を考えねばなりません。
そもそも企業はなぜ存在するのか?
それは世の中に対して価値を提供していくためです。 という事は、学生は企業に入ると決めるのならば世の中に価値を提供できる人間にならなければなりません。
必然的に世の中に価値を提供する事に対して努力をする人を企業は欲しがります。そして、エントリーシートや自己PRというのは、その企業求める人材像と自分を重ねた時にそれが合致するのだという事を証明するために書くものです。
だから、内定を取るためのエントリーシート術ではないのです。会社によく思われるための自己PR術ではないのです。
教育事業という観点からセミナーを考えるのであれば、学生に企業の求める人材像を伝えるばかりではなく、日本とか世の中という視点から今後の世の中を支えていく学生達にどうなって欲しいかという視点から物事を見て学生達の脳ミソを刺激できるようなセミナーとなるともっといいと思います。
教育というのは、
相手の興味のあることを教えるのではなく
相手の興味を引き出すように教えること。
だと思います。
心の中の「種」に呼びかけるセミナー。
自分はそういうセミナーをやりたいなぁと思いました。