日々是成長

~Now And Here~

有訓無訓 山之内 秀一郎 東日本旅客鉄道元会長

小学校の時に一番威張っているのは腕力の強い奴

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中学、高校で威張っているのは勉強ができる奴

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しかし、社会に出て威張れるかどうかは、後ろを振り向いた時に何人の人がついてきているかで決まる

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「威張る」という言葉がちょっと強い気がしますが、「評価される」と置き換えればなるほどそうだと思います。

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先日、AbilityCompetenceの話をしましたが、まさにこのことだと思います。喧嘩が強いとか、勉強ができるというのは、独りよがりの力です。

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周りに対して本気を見せる、真摯な態度を見せる。そして結果を出す。

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その先に、人々の信用が生まれて、

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「この人にならついていける」

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と思ってもらえるものだと思います。

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僕は、店長をやっていて思っていたのは、

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「この店の店長だったかどうかは辞めた時に分かる。」

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と、言う事です。

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メンバーは「店長」という地位に対して言う事を聞いているのか、「僕自身」の人間性に対して何か魅力を感じてくれてついて来てくれているのか。それが分かるのはこの場を離れた時だと思っていました。

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異動する度に、以前の店のメンバーが僕に会いに来てくれました。

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その時僕はいつも、

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「あ~確かに僕はあの店の店長だったのだな」

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と思えるわけです。

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権力を振りかざすのではなく、自分の魅力を発揮する。常に周りの協力無しには自分は何もできないことを自覚する。

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Competenceというのはそういった謙虚さから養われるのだと思います。