本当は、SNSのほうにアップしようと思ったのですが、いろいろな人に読んでもらいたいかなと思ったのでブログ側でアップする事にしました^^;
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自分は自分以上でもないのだから背伸びする必要は無いし、自分以下でもないのだから蔑む必要も無い。
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この言葉は、就職活動中に父親に言われました。
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「俺は俺以上じゃないし俺以下でもない今の自分にできる最大限をやるだけさ」というように。
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僕自身就職活動で嘘つくのは嫌だなって思っていました。ありのままを出すようにしようと思っていました。
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例えば内定の数を自慢する人って何処かしらにいると思います。おそらくその人は、何処の面接会場でもこういったはずです。
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「御社が第一志望です!」
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という事はそれだけ彼または彼女は嘘ついたわけでしょ?内定の数自慢するのは僕から言わせれば
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「俺は嘘つき名人だ!」
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と言っている風にしか聞こえません。
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だから、僕はどの会社でも「御社第一志望です」など言いませんでした。
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せいぜい「行きたい会社の一つです」と言うくらいです。
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しかし、こんな僕でもその信念を曲げ兼ねない事件が起こりました。2001年5月30日の14時~17時の3時間です。おそらく一生で一番考え抜いた3時間じゃないでしょうか。
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いきさつを説明します。僕はその時行きたい会社が3つありました。一つは僕の行った会社。もう一つはコンサル会社J。もう一つはメーカーKです。志望度もこの通りです。スケジュールを書くと
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5月29日コンサル会社Jの最終面接
5月30日僕の選んだ会社のトップミーティングとメーカーKの意思確認
5月31日僕の選んだ会社の最終面接
でした。30日の時点でコンサル会社Jの結果は出ていませんし、この最終面接であんまり行く気がなくなっていたので落ちてもいいと思っていました。
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5月30日まず僕の会社のトップミーティングというのがあって、社長とNo.2の方のお話&雑談会がありました。その後、僕を担当してくれていたKさんと今日の感想を話していました。その中で、メーカーKの話題になりました。
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僕「今日メーカーKの意思確認があります」
K「どうするのですか?」
僕「こういうの嫌なんですけどとりあえず内定もらおうかと思うのですが」
K「それってあなたの今までの生き方変えるって事だよね?私としてはそういう事してほしくないな。まぁあなた次第ですけど」
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と言われました。メーカーKからはずっと意思確認されていたんだけど、ずっとまだ就職活動やりたいといいながら一ヶ月経っていました。だから、この辺で内定もらっとかないとまずいなって思っていました。
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だって、コンサルJはもう行く気ないし、僕の行った会社の明日の最終面接受かるか分からない。
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ここで、メーカーK切っちゃったら、最悪また就活一からやり直しになる。
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それは恐い。恐すぎる。
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と流石の僕も怖じ気ついていたのです。
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ここでメーカーKの内定もらって、安心して僕の行った会社の最終受けて、僕の行く会社受かったら内定取り消してもらうというのが一番理想だった。
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だけど、メーカーKに「御社第一志望です」と言うのは今までの信念を曲げる事になる。悩んだなぁ~本当に悩んだ。
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14時~17時までの3時間この事でずっと悩んでた。
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そして、その時はやっぱり
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「断るのはリスクが高い、内定もらおう」
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と結論を出してメーカーKの面接先に行きました。
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そして、面接官さんと目があった瞬間、
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父親の「自分は自分以上でなければ自分以下でもない」という言葉
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Kさんの「信念曲げないで欲しい」という言葉
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が蘇り、
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「明日もう一つの最終面接があるので待ってほしい」
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と言ってしまいました。
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結局信念曲げなかった。
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そしたら、面接官さんは、「もう明日までしか待てません。6月から最後の新入社員研修があるのでね。」と言われました。
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「ふ~俺って馬鹿だな。御社に行きますって言えば内定もらえたのに」と思いながら帰路につきました。
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その途中Kさんから心配して電話くださって「どうだった?」と聞かれて「やっぱり御社第一ですって言えませんでした」と答えたえました。
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すると、嬉しそうに「そうですか。あなたが自分の生き方変えなかったのは嬉しいです。」と言ってくれました。
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僕も頼みたいと思って
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「明日までしか待ってもらえないのですが、明日の面接その場で答えだしてもらえないでしょうか?」
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と言うと、ちょっと待たされて
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「残念ですがそれは約束できません。公平を規すためにも、もし、すぐ必要な人だという答えが出ればその場で内定出しますが検討が必要ならお時間頂くという形になります。」
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と言われました。まぁ当然かと思い次の日の面接に臨みました。
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結果は吉でした。その場で内定頂けたのです。
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社長とも意気投合した面接だったので自分なりにも自信がありました。そして、最後に社長がこういいました。
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「あなたは不器用な人間ですか?」
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僕は
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「そうかもしれません。昨日のメーカーKの意思確認がありましたが内定をもらっておくという保険がかけられませんでした」と昨日のいきさつを話し内定もらう事ができなかったと言った所、ニコニコしながら
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「そういう人が最後には勝つんですよ」
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と言ってくれました。
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本当に感動して泣きそうになりました。そして、社長とがっちりと握手をしました。
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あの時自分の生き方曲げていたらどうだったかなって今想像するとこんなに自分に自信持てなかったんじゃないかなって思う。
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そう、自分は自分以上でもないし自分以下でもない。
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自分の今の最大限頑張ればいつか報われる瞬間は現れる。だから、これから就職活動するみんなへ、「自分に正直に就職活動してください」
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