今の企画が始まって8ヶ月が経ち約450人のアルバイトさんを見てきた。
その中でも、すでに辞めてしまった人がいる。また、とても生き生きと働いている人もいる。
その違いはなんであろうか?
カウンセリングをしてみて、なるほどなと思った。
やはり、人は基本的に必要とされる所で責任感を持ち、所属意識を持ち、喜びを得るのだということ。
辞めたメンバー、辞めたいと言っているメンバーの共通点。
「私なんかが役に立つのだろうか?」
皆が口を揃えて言う。もちろん、未経験分野、なれない環境、いろいろと不安な事がある。
その不安を取り除いて上げられなかったのは、耐えられない彼等のせいだけではなく、我々の受入れにも責任がある。
生き生き働いているメンバーに話を聞いてみる。
「こんな私でも、いないと困っちゃうみたいなんですよ。だから、頑張ってます」
「今日もきてくれてありがとう!」
「本当に助かります!」
「いや~いてくれてよかった!」
こんな一言が彼らを勇気付け、自分でもできるんだ、必要とされるんだという意識を持ち、モチベーションアップに繋がる。
この事は、別にアルバイトメンバーに限った事ではない。社員だって同じだ。
期待されて、必要とされれば、その子は必ず答えてくれる。
それをどこか誤解している店長がいる。
人がいないいないといいながら、新人メンバーさんに対して、
「忙しいから教えられなかった」
「いきなりラインとして働かせた」
「あの人にこの仕事は向いていない」
などという意見を持てば、それは定着もしない。せっかく入ってくれたアルバイトさんはあっという間に辞めていく。
人がいないのは自分達のせいではないか?
もっとその子に期待と必要なんだという事を伝える事が出来れば、人不足はあっという間に解消すると思う。
逆に言えば、これまでどおりであれば、いくら新しい企画を立ち上げた所で、また人がいなくなる。
この現実を多くの店長に押さえて欲しいと思った。
僕がオープン店長をやった店も人のいない店だった。でも、どうしようもなく人がいなく、
「お手上げだこりゃ」
と思った営業は、年末年始の人材派遣会社への依頼を全部断られた時くらいだったと思う。
当日には必ず、必要最低限人数はなぜか揃った。もちろんその日は辛い営業で、休憩もろくにまわせなくて、みんなでラストオーダー後に、
「飯食おうよとりあえず。」
なんて日もあった。
その頃は、基本2時半まで働き続けて、ラストオーダーが終わるとプライベートで倒れて、気付くと4時なんて事も…^^;
やられ店長の象徴でしたね^^;
でも、あの12月、3月を苦しいから辞めたいと言ったメンバーはいなかったな。
いや、いたな^^;来なくなってしまった人が。それも反省しています。コミュニケーションが足らなかったと。
特にキッチン。言い訳にしたくないが、ワンマネでキッチンは完全に放置になってしまった。ホールですらみんなと話せてないな、みんな辛いんだろうな。って思ってた。
でも、何とかなった気がするんです少なくとも俺は^^;そしてみんなに感謝した。こんなに苦しかったのに、ついてきてくれてありがとう!って。
だから、3月、ワンマネになって、でも3500万も売れちゃって、グランドメニュー変更はワンマネなのに何もやらない・・・て言うかやれない僕に文句言わず、
自分たちで変更しようと進めてくれたり、昼宴会とっても、寝る間も惜しんで一緒に働いてくれたり、みんながいてよかった、みんながいなきゃこの店は立ち上がらなかったし、ワンマネであそこまで出来なかった。
今だからこそ、余計に思います。
「人は必要とされるとうれしい。」
人がいないというなら、自分にとってその人が必要なんだという事を常に伝えてあげる事が大切なんだと。そうやって、自分の居場所を作ってあげれば、みんな安心してその集団に属してくれるのだと思う。