あの会社はちょっと宗教チックだ
という言葉を聞く。
その会社の従業員が経営理念を大切にしていれば大切にしているほど、そのようにいわれる気がする。
宗教と経営理念の違いはなんであろうか?
共通するものは、
「生き方を○○に求める」
である。
相違点が、
宗教は、
「神のお告げ」
であり、
経営理念は
「経営トップの考え=理想=ビジョン=思い」
である。
ビジョナリーカンパニーにも書いてあったが、ビジョナリーカンパニーは、カルトのように経営理念を守る事に執着する。
思いが同じ人間が集まらねば、大事は成せない。
だから、いい会社ほど、世間がやや中傷するかのように、
宗教的だという。
宗教的だという就職活動者に聞きたい。
あなたは一体仕事に何を求めるの?
会社にとって大切な事ってなんだと思う?
そういうことをいう人に限って、
「個性の発揮できる会社に入りたい」
とか
「終身雇用の時代は終わった」
とか
あたかも自分は一人でもやっていけるのだということを思っている。
でも違う。絶対に違う。
仕事は、一人じゃ出来ない。
一人の力なんて本当にちっぽけなもの。
組織は、同じ思いを持った人間が、一人ではできない大事を達成する為に作られるもの。
だから、同じ思いを共有する為に理念が必要。
宗教と言われるくらい、そのことを何が何でも貫くという理念が必要である。