|---店長経験からの学び

A部長との思い出その5 『1つの事をやりきれ』

私の座右の銘の一つ。ドラッカーの言葉。

『なすべき事は、利用しうる資源よりも多く残る。
 機会は実現のための手段よりも多い。
 従って、優先順位を決定しなければ何事もなしえない。』

この言葉が腑に落ちるのは、「1つの事をやりきれ」という
A部長の言葉を実践した事がきっかけだった。

店長として初めての店舗は西小山。
東急目黒線で目黒駅から4駅のところ。

新任店長ということもあり、
やるべき事はたくさんありながら、
優先順位のつけ方が分からずテンヤワンヤしていた。

そのころ、社内ではよく
『やり切り』という言葉が使われていた。(おそらく今も?)

やり切ることで結果を出す。
当たり前のことを、当たり前のようにやっていたら、
当たり前の結果しか出ない。異常なまでにやりきれ。

ただでさえやることが多い。
しかも、追加で指示が降りてくる。
まるでシャワーのような指示と揶揄する店長もいた。

そんな中、西小山店からちょっと行ったところにMグループの店舗が出店された。
おかげで、西小山店の売上は6割ほどになってしまった。

新任店長の上に、お客様は取られ、散々なスタートだった。
企業訪問、早朝のドリンク券配り、いろいろとやったがお客様は戻らず。
いろいろな事をやり過ぎて結果どれもこれも中途半端。

もうダメだと思ったときに、ふと行灯に目がいった。
何故だか分からないが、行灯を磨こうと思った。

お客様をお迎えする行灯、玄関、そして階段。
ここを徹底的に磨こう。

もう、これしかない。1つの事をやり切るとするならもうこれを異常にやろう。

私は店の準備が終わると、毎日毎日行灯、玄関、階段を自分で磨いた。
いつお客様が返ってきてもいいように、迎える準備をしようと思ったのだ。

そして、不思議なことが起こる。
年末Mグループに惨敗だった店は、年明けからお客様が戻ってきた。
戻ってきた常連様からは、『やっぱり和民のほうがいいね!」と言ってくれた。

これがきっかけかは分からない。
ただ、ひとつ言えることは、行灯磨きをやり切った。
一つのことを徹底的にやり切ったという自信。

その自信が、店の空気を変えたのかもしれない。
空気というのは一つのきっかけで一気に変わる。

一点を突破することで、全面展開に至る。
一点を突破するために、異常なまでに一つのことをやり切る。

その事をA部長から教わった。


2013-11-04 | Posted in |---店長経験からの学びNo Comments » 
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