|---店長経験からの学び

A部長との思い出その2 『その叱り方で現実は変わるのか?寄り添うとは。』

渋谷で店長をしていた時のこと。

渋谷の店は殺人的に忙しかった。
それもそのはず。センター街の真横の通り、黙っていても人がたくさん行き交う。

その店で一緒に働いた副店長は、よく遅刻をした。
一人いないだけで店の準備や営業が滞ってしまう。
1,2度ならまだしも、何度も繰り返すので私の怒りも頂点だった。

たまたま、その日にA部長が店に来ていた。
部長が来ようが、部下を叱りつける姿を見せようという
今考えれば浅はかな思いだったのだが、遅刻してきた副店長を怒鳴り散らした。
かつ、論理的に理路整然と副店長を詰めた。。。

副店長は、泣きそうになりながら謝り、キッチンのスタンバイに戻っていった。

その姿をみたA部長が私の所にやってきた。
私は、ちゃんと叱ったのだという気持ちでいた。

しかし、A部長はこう私にいった。

『小泉、お前の言っていることは、まったく間違えていない。
正しいことを言っているよ。
でもな、それで副店長の現実は変わるのか?
二度と遅刻してこなくなるのか?

いや、そんなことよりこれから仕事をする。今日一日が始まる。
あいつは、今日一日笑顔で働けるか?お客様に優しく対応できるのか?
このタイミングでのあの叱り方は、相手に寄り添ったものなのか?それを考えなさい』

感情的に怒って現実が変わるならば、いくらでも怒ればいい。
でも、それだけでは何も変わらない。

寄り添うとは、相手の真実を見てあげること。
相手の真実を認め、そこに上司としてお預かりした責任を持ち、
一緒に良い方向へと歩むこと。

A部長から、教わった、『寄り添い』という意味。
今も忘れられないエピソードの一つ。


2013-10-27 | Posted in |---店長経験からの学びNo Comments » 
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