|-【読書】

主人と奴隷の弁証法

主人が奴隷に、壺を作れと命じる。
壺作りに興味を持たない奴隷は不満であるが、主人の命令である。
しょうが無いと、奴隷は強制されて壺を作り始める。
主人は奴隷に、連日連夜繰り返し厳しく壺作りを強制する。
その繰り返しの中で、主人と奴隷の間に逆転が起こる。
主人は自分自身の強制と命令の奴隷となり、
人間性を喪失する。
管理するということの奴隷になる。
他方、奴隷は、当初はなぜ壺作りなどせねばならないのかと
不満であったが、次第に興味を持ち始める。
壺作りそのものが自らの喜びとなり、自己実現になってくる。
こうして、主体性を奪われていた奴隷の方が主体性を回復する、
という逆転が起こる。
(日米戦争と戦後日本、p181-182より)


2011-11-17 | Posted in |-【読書】No Comments » 
Comment





Comment