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コンテンツに物語をつけるか、物語の中にコンテンツを埋め込むか

最近流行っている、ストーリー(物語り)。
これは、もともと広告論の分野から出てきた考え方で、
ある製品をいかに効率的に売るかという発想から、
顧客とのコミュニケーションツールとして、
物語りを使い始めたとのこと。
つまり、製品が所与のものであり、
その製品ありきで物語りをつくっていく。
なんとも限定的で狭い世界観なのだろう。
製品というのをコンテンツと置き換えて考えてみると、
コンテンツに物語りを付けているのである。
本来の物語りとはそうではなくて、物語りありきで、
その物語りの上にどうコンテンツを埋め込むかが重要。
大河のように流れる悠久の時の中で、
そのコンテンツの意味が付けられる。
この世界観が必要なのではなかろうか。
この話しを聞いたときに、
社会的責任のマーケティングという著書に対する
違和感の意味がわかった。
社会的責任のマーケティング―「事業の成功」と「CSR」を両立する/フィリップ・コトラー

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社会的コーズ(主張)はいうなればコンテンツだ。
そのコンテンツに『対応』するための物語りを付けたのがCSRだ。
だから、それは、限定的であり、意識的であり、プロジェクト型になる。
一時的な寄付、ボランティア、キャンペーン。それらは、期間限定のプロジェクト型だ。
でも、本来のCSRというものを、本業を通じた社会貢献とするならば、
永続的であり、自主的であり、ツトメ型であると思う。
このツトメというのは、企業の使命という事になるだろう。
まさに、企業の使命、ゴーイング・コンサーンという連綿と続く物語りの中に、
如何にコンテンツを埋め込んでいいくか。
この世界観が必要なのだと思った。
前職、時代に代表が言っていた言葉。
有限責任と無限責任。
NPO法人では、カンボジアに学校建設をする活動をしていた。
そして、ある日孤児院を作った。
代表は、学校建設は有限責任、孤児院は無限責任と言った。
学校建設においては、お金を出す、建設のお手伝いをする。
そこまでが責任の範囲。
働くスタッフや、そこでのこども達の生活に責任は持たない。
つまり、責任は限定的だ。
しかし、孤児院はそうではない。
孤児院に入るこども達の生活の全てに責任をもつ。
彼らが立派に大人として成長するまで見届ける。
その責任をもつ。
責任の範囲は無限大だ。
我々が行う社会貢献とはどうあるべきだろうか?
限定的、意識的、プロジェクト型ではなく、
永続的、自主的、ツトメ型の社会貢献ではないだろうか。
本業を通じて社会貢献する。
その意味は、我が師も言うように、
目の前の仕事に心を込めて行う。
その一点に尽きるのだろうと改めて感じました。


2011-05-29 | Posted in |---企画力No Comments » 
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