|-【読書】

矛盾包括思考

割りきりとは、魂の弱さである。
(亀井勝一郎)
絶対矛盾的自己同一
(西田幾多郎)
生と死
光と闇
善と悪
私とあなた
物事を認識する時に、二項対立的に理解してくることを私たちはこどもの頃からやってきた。
分節して捉える。
分析する。
分別がつく。
これらの事は、ある対象を分けて考えることを意味している。
しかし、仕事の現実においては、分けて考えることが必ずしも最善の策でない
瞬間によく出会う。
スピードと丁寧さ
コスト削減と売上増加
短期利益と長期利益
論理的な判断と直感的な判断
どちらか一方を選択すれば、その選択されなかったほうが結局
選択したほうに影響を及ぼして、結果的にどちらも達成できない事になる。
そして、この言葉と出会うことになる。
「マネジメントとは、矛盾との対峙である」
マネジャーは矛盾する二つのバランスポイントを見定めなければならない。
厄介なことに、そのバランスポイントは常に移動する。
時代の変化、環境の変化、そして、人間関係の中で。
昨日の判断が、今日には変えなければならないということが多々ある。
その矛盾を抱えて判断を下していく覚悟。
その思考法がマネジャーにとって大切になる。
それを私は、「矛盾包括思考」と呼びたいと思います。
仏教思想の中にある、「空」の解釈。
引き寄せて、
結べば柴の庵にて、
解くれば元の、野原なりけり。
庵は、結ぶという行為によって、「有り」にもなるし、「無し」にもなる。
「色即是空、空即是色」という事を言い表すすばらしい詩です。
どちらか一方を選択することで、何かがなされる訳ではない。
根本のところでつながっており、切り離すことはできない。
常に矛盾を抱えながらそれと対峙していく力。
その力をつける事が、職業人として大切になるだろう。
では、どのようにして矛盾包括力をつけていくのか。
そのまとめを、この一年を通してどこかのタイミングでしていきたいと思っています。


2011-01-01 | Posted in |-【読書】No Comments » 
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