|-【108話のメッセージ】, 死生観、使命感、人生観

第八十一話 言葉では伝わらない何か

言葉の本質は、

単純化、構造化、論理化

つまり、複雑に絡み合うアナログな世界を単純に捉えようとする。

構造化したり論理化したりして、理解しやすいようにする。

という事は、結局はその時に

「大切な何か」

が伝わらない事がある。

では、その伝わらない部分。

言葉にならない部分はどうやったら伝わるのか

もうそれは、同じ空気を吸って、同じ場を共にしながらでしかない。

つまり、直伝とか伝授といったものになる。

伝統もそうやって作られていく。

一流の大工さんが本を書いたとして、その本を読んだからといって、

その大工さんみたいな技術が身につくか?

といったら決してそうではない。

その大工さんの弟子となり、

言葉にならない「感覚」の部分を身に付けていかなければならない。

長島監督のコーチ法は

「球がビューっときたら、ヒュッって振るんだ」

というもの。言葉にはできないん感覚を伝えようとしている。

長島さんの定義する、「ビュー」とか、「ヒュッ」ってものを、

同じ空間を共有する中で学んでいかなければならない。

どんなに文明が発達しても、結局人は、対面でしか本当のコミュニケーションはできない。

たくさんの経験を持ち、たくさん自分の言葉を持つ。

そして、たくさんの人と同じ空気の中、

同じ場を共有して物事を伝えらられるようになりたい。

われわれは、言葉で語りつくした後に、言葉では語りえない何かを身につけるだろう。

ある哲学者の言葉。


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