|-【108話のメッセージ】, 心に響く寓話

第七十一話 二人の石切り職人


旅人が、ある町を通りかかりました。

その町では、新しい教会が建設されているところであり、

建設現場では、二人の石切り職人が働いていました。


その仕事に興味を持った旅人は、

一人の石切り職人に聞きました。


あなたは、何をしているのですか。


その問いに対して、石切り職人は、

不愉快そうな表情を浮かべ、ぶっきらぼうに答えました。


このいまいましい石を切るために、

悪戦苦闘しているのさ


そこで、旅人は、もう一人の石切り職人に

同じことを聞きました。


すると、その石切り職人は、

表情を輝かせ、生き生きとした声で、こう答えたのです。



ええ、いま、私は、

多くの人々の心の安らぎの場となる

素晴らしい教会を造っているのです。



どのような仕事をしているのか。

それが、我々の「仕事の価値」を定めるのではありません。



その仕事の彼方に、何を見つめているか。

それが、我々の「仕事の価値」を定めるのです。



これから働き方はどう変わるのか~田坂広志 講談社より~

photo by: Emmanuel Dyan

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