|-【108話のメッセージ】, 死生観、使命感、人生観

第四十七話 自力と他力

 自力と他力は二項対立するものだろうか?
 自力というのは、結局他力に内包されているもの。

 他力というのは、何でも人任せにするという安易な言葉ではなく、
 自然【じねん】と似た意味で、

 ことおのず【自】からしか【然】る。
 ということに対して、身を任せていくということだと思います。
 自力という言葉、他力という言葉を見た時に、常々語っている言葉たちが垣間見えます。
 

 アビリティーとコンピテンス。
 

 アビリティーはつまり、自力の世界。
 1人で何かができる能力。
 しかし、その自力には限界がある。1人でできる事なんてちっぽけだし、1人で物事が動くほど単純ではない。
 コンピテンス 
 集団の中で自分の力を発揮していく能力
 つまり、他力の世界。
 他力に依存しながらも、自分の目指す方向、望む方向に向かっていく力というができる。
 つまり、コンピテンスを発揮する時自分のアビリティーも発揮している。
 
 野心と志。
 
 野心は自力の世界。
 
 己一代で、何かを成し遂げようという願望は、自力の世界。
 志は他力の世界。
 己一代で達成されなくてもいい。その意思が後世にも伝わり、その後世において自分の意思が成されればそれでいいという祈り。
 他力本願と言っていいと思う。
 野心とは、志に向かう前の未熟な思想。

 そう捉えるならば、決して二項対立する言葉ではない。
 仕事は1人ではできない。

 同じ思いを持った仲間が集まり、組織し、役割分担をして目的を達成する。
 役割分担をする事自体、他力に依存している。

 しかし、その中で自分の力も発揮するし、自分のやりたい事も達成する。
 よって、自力と他力は二項対立するものではない。
 自分は、独立するものではなく、他力の上に成り立っているのだという事が理解できると、また世の中の見え方が変わってきます。


Comment





Comment