|-【108話のメッセージ】, 仕事への姿勢

第三十四話 覚悟が定まる3つの瞬間

 共感しただけでは足りず、

 情熱も続かなければ意味がなく、

 仕事においては、覚悟が必要という事をよく伝えます。

 では、仕事に覚悟を持つ瞬間とはどのような時なのか?

 今思い浮かんでいるのは、3つの瞬間です。

 ①逃げたくても逃げられないと感じた瞬間
 ②自分の存在価値がゼロだと感じた瞬間
 ③自分の後ろには誰もいないと感じた瞬間

①逃げたくても逃げられないと感じた瞬間

 ある期間、隔離された場所で、負荷をかけられそれを耐えていかなければならないという状況の中で吹っ切れる瞬間というものがあります。
 新入社員の5ヶ月間、関西のオフィスでoffJTを受けました。ちなみに実家は埼玉です。
 ホームから隔離された場所で5ヶ月間、新入社員の仲間25人いましたが、相談する事、連絡先の交換、一緒に出退社する事さえ禁止されました。

 自分で考え自分で答えを出す教育がされました。
 

 本当に辛かった。
 本当に孤独でした。
 逃げようと思えば逃げられたかもしれませんが、これを耐えないと先がないとも思えたので逃げませんでした。時が経ち、泣いても笑ってもあと1ヶ月だと思った時に、吹っ切れた感覚がありました。
そこからは、いかにこの研修から学ぼう。いかにこの時間を大切にしよう。と主体的になれました。

それまでは完全に受身でした。当事者意識に欠け、研修は誰かが提供してくれるものだと学生マインドから抜けられずにいました。
逃げられない状況に身をおいて吹っ切れた時に、覚悟が生まれる。
②自分の存在価値がゼロだと思った瞬間
 

 自分がいなくてはこの仕事は進まない。誰もがそんな幻想を抱いてしまう時期があると思います。
 しかし、そんな事は決してない。もしそうなら、一生休めない。どんな事があっても誰かが変わりに仕事をやってくれる。会社は日々業務が進んで行きます。
 

 そして、自分の存在価値がゼロだと思う瞬間。

 それは、自分の仕事においてトラブルが発生した時に、自分にはどうする事もできずに、上司があっさりと解決してしまう時です。
 いったい俺はなんの為に仕事をしているんだ?俺がいなくても、上司が仕事をしてくれたほうが全然うまく行くじゃないか。

 自分なんていなくてもいい。

 そこで、本当に去ってしまうのか、その悔しさをバネにその責任さえも自分で取れるように努力をし、自分がこの仕事をやりきるのだという意識で臨むのか。

 ここに差が生まれます。
 自分はいなくても業務は進むことに気付きながらも、自分がこの仕事を何としてもやるのだ、自分以外はできないのだという意志を持った時に覚悟が生まれる。 
③自分の後ろには誰もいないという経験
 先に①②はどちらかというと部下としての立場。③は上司であったり何かのプロジェクトのリーダーとしての立場での経験。
 
 ①②はどちらかというと自分軸での考えで経験を乗り越えてたどり着いた覚悟。
 ③は、相手軸に立って考え抜いた覚悟。
 つまり、自分は本当は逃げる事ができる。

 

 自分が可愛ければ、傷つきたくなければその場から去ればよい。
しかし、自分が去ることで自分の部下はどうなってしまうんだろう?

自分の上司はどう考えるだろう?

どれだけの人にどれだけの迷惑をかけるのだろう?

そんな事はできない。という相手軸に立った上での覚悟が定まる。
 以前3名のチームだった私のプロジェクトは、私一人になってしまった。増員があるわけでもなく、私は3人分の仕事をこなす事になった。

 

一人ではできない!と言って投げ出してもよかった。

 ただ、自分がここで投げ出したら、登録してくれたアルバイトさん140人は明日からどうするの?とか、その140人は私がやめても働く事になるだろうけど、それを誰が管理するの?とか、自分が投げ出す事によってどれだけの影響が周りに出るかを考えた時に、

 『投げ出すなんてできない。俺の後ろには誰もいない』

 という覚悟が生まれた。
  
 自分に関わる人達の事を考え、俺の後ろには誰もいないと思えたとき、覚悟が生まれる。


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