|-【仕事論】

ロジックだけでは説得されない瞬間を見た

ある商談に、担当者を連れて出ました。

あるテーマを業者様に発注するために、3社に絞り込み、プレゼンをしてもらいました。

三社三様、強みと弱みがあり、何を持って決定しようかという会議を開いていた時、

これが、論理だけでは人が動かない瞬間だということを目の当たりにしました。

1社目は、とても論理的で、説得力があり、ここの業者様に頼めば、これだけのパフォーマンスを出していただけるなと思えるような内容であり、僕はこの手のプレゼンが結構好きでした。

2社目は、正直不器用でした。プレゼンは稚拙で、あまり伝わってこない。だけど、実績があり、なんでこんなに実績があるのだろう?と疑問に思うくらい。ただ、食らいついてきて担当者から何かを引き出そうと一生懸命です。僕は、話を聞きながら、「技術力と営業力は違う」と手帳に書いていました。

3社目は、自社の歴史、実績を売りに、商品を売り込んできました。正攻法と言えるような営業をしてきました。そうか、これだけのクライアントがあれば、確かに信頼はできるなと思えるような会社でした。

この三社のうち、担当者はいったい、どの会社を選んだでしょう?

僕は、耳を疑いましたが、なんと、2社目だったのです。

「不器用なところが、なんかよかった。」

「なんだかんだで、こちらが話をさせられた。そこまで最初は話そうと思ってなかったけど。」

「ほかの二社は、自分たちの会社紹介や実績をアピールしてきたが、この会社はそんなこと何にも言わなくて、思いばかり強調していた。なんか面白いなと思った。」

こんな理由で、2社目と仕事がしたいと担当者が言いました。

す、すごい。

これが、ロジックだけでは人が動かない瞬間だ。。。

なんか知らないけど、うちの社風と合う感じがする。

仕事は、何を言ったか、何を言えるか、今までの実績がどうかではない、

誰と、仕事がしたいか。

継続する

という視点に立った時、誰と仕事をし続けたいか。

これが大切なのだろうと改めて感じました。

今、現在という瞬間を切り取ったら、確かに他の2社のほうが論理的にスマートな感じはしました。

でも、その2社は選ばれませんでした。

何を言うかではない、誰が言うかだ。

まさに、このことを実体験として経験した瞬間でした。

とても、面白い瞬間に立ち会わせていただいて幸せです。


2009-08-01 | Posted in |-【仕事論】No Comments » 
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