|-【読書】

自力と他力

 
 自力と他力は二項対立するものだろうか?

 

 自力というのは、結局他力に内包されているものだと思います。

 他力というのは、何でも人任せにするという安易な言葉ではなく、

 

 自然【じねん】と似た意味で、

 

 ことおのず【自】からしか【然】る。

 

 ということに対して、身を任せていくということだと思います。

 自力という言葉、他力という言葉を見た時に、僕が語っている言葉たちが垣間見えます。

 

 アビリティーとコンピテンス。

 アビリティーはつまり、自力の世界。

 1人で何かができる能力。

 

しかし、その自力には限界がある。1人でできる事なんてちっぽけだし、1人で物事が動くほど単純ではない。

 コンピテンス 

 集団の中で自分の力を発揮していく能力

 つまり、他力の世界。

 他力に依存しながらも、自分の目指す方向、望む方向に向かっていく力というができる。

 つまり、コンピテンスを発揮する時自分のアビリティーも発揮している。
 
 野心と志。

 

 野心は自力の世界。

 

 己一代で、何かを成し遂げようという願望は、自力の世界。

 志は他力の世界。

 己一代で達成されなくてもいい。その意思が後世にも伝わり、その後世において自分の意思が成されればそれでいいという祈り。

 他力本願と言っていいと思う。

 野心とは、志に向かう前の未熟な思想。そう捉えるならば、決して二項対立する言葉ではない。

 仕事は1人ではできない。同じ思いを持った仲間が集まり、組織し、役割分担をして目的を達成する。

 役割分担をする事自体、他力に依存している。でも、その中で自分の力も発揮するし、自分のやりたい事も達成する。

 よって、自力と他力は二項対立するものではない。

 自分は、独立するものではなく、他力の上に成り立っているのだという事が理解できると、また世の中の見え方が変わる気がします。


2008-04-14 | Posted in |-【読書】No Comments » 
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